搬送機の速度ムラによるフィルムなどのバタつき解析

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近年、工場の自動化が活発になっている製造業界ですが、製造装置の数に比例して、不具合の発生頻度も高くなっています。
特にフィルムや不織布など反物の搬送工程においてよくあるトラブルとして、搬送機の速度ムラによりバタつきが起きると、しわや塗工ムラ、検査時の検出不良が発生し、品質に影響します。

そこでフォトロンでは、ハイスピード監視システム『PhotoCam Detector』と、小野測器製システム レーザ面内速度計 『LV-7000シリーズ』、トルク検出器『RHシリーズ』を使用して、バタつきの状態と搬送速度を同時に収録することで、搬送機の速度ムラによるバタつき発生のメカニズムを解明するソリューションをご紹介します。

目次

計測システム構成

計測結果例

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この例では、正常時に比べて異常時のベルトの変位量が大きくなっていることが確認できます。また、ベルトのバタつきが大きくなっている時に、搬送機の駆動軸トルクの負荷が大きくなっているのがわかります。 このように、カメラ映像と搬送速度、搬送速度や駆動トルクなどを同時に計測することで、回転速度が一定でも変化量は 2 回に1回現象変化があることがわかり、ベルトの上下振れやバタつきの量、さらには駆動する軸のトルク変化など、より正確な現象把握が可能になり、フィルムや不織布などの搬送工程におけるバタつきの原因を探る条件出しに有効活用できます。

使用機材

ハイスピード監視システム『PhotoCam Detector』

Photocam Detectorは、ハイスピードカメラによるコンピュータービジョンで映像からリアルタイムにイベント検知/異常検知し、イベント発生前後を自動撮影します。設備からの信号入力やタイマーによる定期撮影も併用可能なので、設備の状態監視を行いながら、スーパースローモーション動画を自動的に撮りためることも出来る「ハイスピード監視システム」です。
製造ライン監視によるチョコ停原因解析や、振動試験機など各種試験機の長時間監視と異常解析など利用分野は様々。イベント発生のその瞬間「何がおきていたか?を見える化するツール」として、ものづくり現場の生産性向上を支援します。

小野測器製システム
レーザ面内速度計『LV-7000シリーズ』

LV-7000シリーズは移動物体、回転体の速度や速度ムラ、移動距離・長さを、非接触で検出する高感度・高応答のレーザ面内速度計です。非接触で検出することができるため、今までは測定が困難であった場所なども容易に設置、計測をすることができます。
LV-7000シリーズ レーザ面内速度計を使用することで、今まで評価しづらかった製品特性をより正確に評価、現象把握ができるようになり、素材の選定や部品の品質向上、ロス材の削減等に活用いただけます。

小野測器製システム
トルク検出器『RHシリーズ』


自動車業界では、電動化が急速に進み多くの種類のモータが使用され、振動や騒音の原因となる コギングトルクやトルクリップルを最小限に抑えるモータが求められています。そのためトルク変動を正確に捉える事が出来る、剛性の高いトルク検出器が必要となります。 一方で、海外ではEVスクーターやエアコン向コンプレッサー用モータにおいて高速回転仕様の要求が多くなってきています。これらの要求に応えることが出来るトルク検出器を開発しました。

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