ハイスピードカメラ セッティング事例:バックライトの撮影

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目次

バックライトとは

バックライトとは、照明を使ったライティング方法の一つです。
カメラと照明を正対させるように配置し、そのカメラと照明の間にある被写体を撮影します。
被写体の後方(バック)から光(ライト)を当てるため、バックライトと言われます。
輪郭が強調される効果があるため、流体の中でも気泡や水滴といった現象では、くっきりとした影絵のようにシャープな画像を撮影することができます。
また、拡散版を照明の前に設置することで光を均一にして、背景にムラのない画像を撮影することもできます。

イメージ図

今回は、九州大学大学院 航空宇宙工学部門 井上智博先生にご協力いただき、バックライトのセッティング事例を解説していきます。

セッティング事例

セッティング写真

撮影された動画

内径21mmのアクリル管中央を下向きに流れる気流によって、内壁の液膜が波立ち、下端から液滴が飛散する様子をバックライト撮影しました。一定の液流量の下で、気流を0m/sから順に速くしています。十分な光量を確保するために、ライトを2灯使用しました。同時に、均一な背景光を実現するために、厚さ約5mmの白色透明アクリル板を拡散板として、被写体背後のアルミフレームに設置しています。

使用機材

撮影条件

  • 撮影速度:5,000fps
  • 露光時間:1/200,000s
  • 撮影領域:縦130mm×横40mm程度
  • 空間解像度:0.13mm/pixel

論文情報

Keito Murakami, Yoshiaki Kamada, Zhenying Wang, Chihiro Inoue, “Hot shear flows promote instabilities of liquid wall films”, International Journal of Heat and Mass Transfer, Vol. 255, 127783 (2026).
https://doi.org/10.1016/j.ijheatmasstransfer.2025.127783

ご協力先:九州大学大学院 航空宇宙工学部門 井上智博先生

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