超低ノイズを実現した高画質ハイスピードカメラ『FASTCAM Orion S40』2025年4月21日新発売

株式会社フォトロン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 瀧水隆)は、100 万画素(1024×1024画素)で37,500fps、最高撮影速度312,500fpsの高速撮影が可能なハイスピードカメラ『FASTCAM Orion S40』を発売します。
製品化の背景
民間企業の研究開発部門および大学・官公庁での最先端研究開発テーマにおいて、科学技術の進展に伴い、より精密な動画像解析の必要性が高まっています。特に流体解析や材料試験、衝撃・振動試験などの分野では、従来のハイスピードカメラでは捉えきれなかった微細な変化や現象を、低ノイズかつ高フレームレートで撮影する技術が不可欠です。
このようなニーズに応えるべく、高い撮影性能をもつ当社製ハイスピードカメラ『FASTCAM シリーズ』の新たなフラグシップモデルとして『FASTCAM Orion S40』を発売します。
本製品は従来モデル*1に比べ約2倍の優れた高速撮影性能を実現するとともに、最新の裏面照射型イメージセンサーとCDS(Correlated Double Sampling)機能の採用によって、ノイズを大幅に低減した高画質撮影性能を両立しました。こうして撮影された超低ノイズの鮮明な画像は、PIV(粒子画像流速測定法)やDIC(デジタル画像相関法)といった研究や産業用途でのデータ分析の精度を大幅に向上させます。
超低ノイズの高画質撮影性能を実現した本製品を、先進的な研究や産業の最前線で活用いただくことにより、お客様の研究開発の成果創出を支援いたします。
*1 FASTCAM Nova S20
『FASTCAM Orion S40』の主な特長
1.100万画素(1024×1024)で37,500fpsの高速・高解像度撮影性能
フル解像度で31,250fps、100万画素で37,500fpsの従来モデル*1比約2倍の高速撮影性能で、一瞬の現象を可視化します。

2.CDS機能搭載の最新イメージセンサーで超低ノイズの高画質撮影性能
CDS機能を搭載することで、読み出しノイズ(Temporal Dark Noise)を従来モデル*2から約70%削減しました。
低ノイズの鮮明な画像が撮影できるため、PIVやDICといった画像計測手法において、高い精度で計測可能です。
*2 FASTCAM Nova S

・ CDS機能の特長
CDS機能は、各画素のノイズレベルと輝度信号レベルの差分を毎フレーム取る機能です。この機能により超低ノイズを実現しました。
次の図は1画素ごとの信号処理イメージです。

・ 裏面照射型イメージセンサーの特長(裏面照射=Back side illumination 略記:BSI)
従来の表面照射型イメージセンサーと異なり、入射光に対してフォトダイオードがほぼ全面にあるため、小さいピクセルサイズでも優れた入射効率で高画質を実現します。

『FASTCAM Orion S40』の主な仕様

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