「交通事故死傷者ゼロ社会」に向けたハイスピードカメラ

「交通事故死傷者ゼロ社会」に向けたハイスピードカメラ

交通事故死傷者ゼロの実現は、世界が共通して抱えている社会課題です。国・自治体・企業が様々な取り組みを行っていますが、フォトロンでもこの課題に貢献すべく、自動車衝突安全試験用ハイスピードカメラを開発しています。

技術・製品・サービス

貢献する主なSDGs(持続可能な開発目標)

「交通事故死傷者ゼロ」の実現には、交通事故を無くすことが必要です。そして、交通事故を無くすべく、日々様々な企業・団体が研究・調査をしています。その研究・調査の推進を足元から支えるべく、フォトロンでは自動車衝突安全試験用ハイスピードカメラの開発を行っています。

衝突安全試験と言ってもその内容は様々あり、試験ごとに撮影システムも異なります。フォトロンでは、試験ごとに最適な撮影システムをご提案しています。

衝突安全各種試験の撮影システム

衝突安全試験においてハイスピードカメラは、自動車アセスメント(NCAP)に準拠した試験で映像記録や画像計測機器として使用されています。
NCAPは、自動車の安全性能情報をユーザーに提供する公的な制度で、自動車を衝突させての乗員安全性の調査や、ブレーキなどの安全装備に関する試験・評価を行っています。呼び方は地域により異なっており、US-NCAP(米国)、EU-NCAP(欧州)、J-NCAP(日本)などがあります。

撮影システムに使用するカメラでは、「定置カメラ」と「車載カメラ」に分かれています。
定置カメラは広い範囲を撮影するため、画素数の多い高解像度なカメラが求められます。試験現場と制御室の距離が離れているケースが殆どのため、レンズの遠隔制御やカメラ位置を自在に移動できる可動装置を組み合わせることで実使用者の作業効率を上げています。また、最近ではタブレットを使用することで、従来は設置したカメラで直接行っていた視野範囲確認やピント確認を、安全で離れた別の場所から行うことが可能になっています。
車載カメラは、衝撃を受ける箇所に設置しているため、耐衝撃性能(耐G性能)を有する衝撃に強い製品が求められます。衝撃時に電源供給が途絶えてしまったり、記録データが失われたりといった突発的なトラブルを想定し、カメラにバックアップ機能を備えることで、試験時の不安を解消しています。加えて、撮影したい場所は狭所であることが多いため、カメラサイズも小型であることが求められますが、15mm角という極小サイズのカメラヘッドを用いることで自動車内の様々な場所にカメラを設置することを可能にしています。

カメラサイズ

カメラ設置例

また近年では、ハイスピードカメラによる撮影だけでなく、3次元画像計測のためのモーションキャプチャシステムなどで衝突安全試験を多角的に解析するお手伝いをしています。

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