赤外線カメラによる「塗りムラ」「水分ムラ」の可視化

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赤外線カメラで実現する「塗りムラ」「水分ムラ」の可視化

「塗りムラなんて測定できない」と諦めていませんか?
コーティングや接着剤といった透明材料の厚みムラや乾燥状態は、従来の点測定では検査が困難であり、場合によっては適切な検査手法自体が存在しない項目の一つでした。そのため、多くの場合、工程管理は経験や感覚に頼った条件設定で行われてきました。
しかし近年、塗布工程での塗りムラや不均一性が製品の品質問題に直結し、深刻なクレームへと発展するケースが急増しています。
このような背景のもと、私たちはこの課題に挑み、赤外線カメラを用いて「塗りムラを可視化できる」画期的な測定技術を確立しました。これにより、これまでブラックボックスだった塗布工程の品質を、非接触かつ定量的に管理することが可能になります。

計測事例|接着剤や水分量の可視化

上記は、コーティング溶液における「塗りムラ」の観察事例です。
左側は通常の可視カメラ、右側は赤外線カメラによる撮影結果です。多くの材料や液体は、特定の波長帯の光を吸収する性質を持っています。この特性を活用し、赤外線カメラに対象の吸収波長を捉える専用の光学系を組み合わせることで、目視では透明に見える材料の塗りムラを、面で、かつ動的に可視化することが可能になります。

測定実績のある事例

  • 包装フィルム内部・表面の水分量| μmオーダーで定量的な評価が可能
  • 高機能ガラスコーティングの塗りムラ| 350Hz以上の速度でムラを可視化
  • 接着剤厚みの二次元測定|厚さ0,3.0μm,9.0μm のサンプルを判別 etc…

赤外線カメラ(左)と普通のカメラ(右)による水分の見え方

赤外線カメラによる薄膜の厚みムラ2次元評価

接着剤やコーティング膜が光を吸収する波長を選択し、その波長に特化した観察を実施することで、薄膜の厚みムラを2次元的に評価することが可能です。

  • 接着剤の塗布ムラ
  • 剥離剤の塗布ムラ
  • 塗装/塗膜の塗布ムラ

条件によっては、これらの厚みムラを明確に可視化し、定量的な評価へ繋げることも可能です。
この技術は、製品品質の安定化と工程管理の高度化に貢献します。

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