エアバッグ展開時の基布内ガス流れと温度解析、挙動観察

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目次

エアバッグ展開時の基布内ガス流れの可視化

エアバッグが展開する際、点火によって高温のガスが発生し、このガスが基布を急速に膨らませます。

エアバッグにおける赤外線カメラが捉える(熱画像)は、主に下記2種類のアプリケーション(用途)があります。

  • 基布の表面から放射されるエネルギー(基布表面温度計測)
  • 基布を透過するガス放射エネルギー(基布内ガス流れ計測)

基布の表面温度計測においては、乗員がエアバッグに接触した際の火傷のリスクを評価することに有用です。

基布を透過してくるガス放射エネルギーの可視化においては、エアバッグ内のガス流れを直接可視化することができ、シュミレーションとの比較データとして有益なデータ収集が可能となります。

エアバッグ展開時の温度解析と挙動観察

エアバッグの開発現場では、その複雑な展開挙動と温度変化を同時に正確に把握することが課題とされてきました。この課題を解決するのが、赤外線ハイスピードカメラ可視光ハイスピードカメラを組み合わせた評価手法です。

同時観察によるメリット
このソリューションは、両カメラの映像を同時に撮影し、統合的に解析することで、エアバッグの展開プロセスをより深く理解するのに役立ちます。

赤外線ハイスピードカメラ:
展開ガスによる基布の温度分布と、その時間的な変化を捉えます。これにより、ガスの流れや熱の広がり方を詳細に可視化できます。


可視光ハイスピードカメラ:
従来の評価手法と同様に、エアバッグの物理的な挙動(形状変化、膨張速度など)を高速度で記録します。

専用ソフトウェアによる高度な解析:
可視光と赤外線で撮影した映像は、専用の解析ソフトウェアで統合されます。

ブレンド表示(オーバーレイ):
可視光映像に熱画像を重ね合わせることで、エアバッグの形状変化と温度分布をひとつの映像で同時に確認できます。これにより、特定の部位の温度変化が、どのような物理的挙動と関連しているかを直感的に理解できます。

グラフ表示:
映像の任意の点や領域の温度変化を、時間軸に沿ったグラフで表示できます。これにより、定量的かつ視覚的にデータを分析することが可能になります。

映像の相互補完:
赤外線画像だけでは分かりにくい輪郭や周辺の動きも、可視光映像で補完することで、解析対象全体を明確に捉えることができます。
この組み合わせは、エアバッグの安全性や性能を、より効率的かつ高精度に評価するために不可欠なツールです。

エアバッグ展開時の基布内ガス流れと温度解析の事例

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