WebRTCの仕組みを理解する。効率的な使い方とは?

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2023.03.23
「WebRTC」はブラウザをベースとしたUDP/データ伝送プロトコル を活用した映像伝送をおこなうための技術です。
ブラウザで利用できる、また、そのための特別な機器を必要としない、という特長がありますが、実際にこの「WebRTC」というテクノロジーを利用、活用するには、どのようなことが必要になるのでしょうか?
この記事では、「WebRTC」の仕組みを理解し、このテクノロジーの利用/活用方法を解説します。
WebRTCを利用した映像伝送を実現するなら
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目次
WebRTCの仕組み
WebRTCを使ってみる
「WebRTC」を利用した映像伝送なら「Photron Live Cloud Service(LCS)」
WebRTCの仕組み

前述のとおり、「WebRTC」はブラウザをベースとしたUDP/データ伝送プロトコルを活用した映像伝送をおこなうための技術です。
「WebRTC」は、リアルタイムで比較的大きなデータを送受信することができ、なによりも、オープン規格であることが現在の大きな普及に繋がっています。今後も、「WebRTC」を利用した映像伝送の映像や音声の品質を改善していくことで、利用するユーザーへの提供価値を向上させていくことが見込まれています。
「WebRTC」は、サーバと組み合わせることで利用が可能となりますが、サーバの構築方法は、その用途や規模により色々な選択肢があります。ここでは代表的なサーバの構築方法を見ていきましょう。
P2P(ピアツーピア)で通信する(STUN/TURNサーバ)
「WebRTC」の仕組みを理解するには、P2Pの仕組みが参考になります。
P2Pはサーバを介さずに端末同士で直接通信する仕組みです。これを利用するために必要なサーバは、それぞれの通信相手の情報を共有するためのシグナリングサーバや、STUN / TURNといったものです。
一般的に、PCやモバイルデバイスがインターネットに接続するためには、ローカルIPアドレスが割り当てられたうえで、それらがインターネットプロバイダから割り振られた一つのグローバルIPアドレスに変換された状態で、パブリックなネットワークにアクセスする必要があります。
このIPアドレスの変換機能を NAT(Network Address Transration) といいますが、パブリックからローカルへ情報を送信したいサービス側は、実際に送信したい端末のローカルIPアドレスがわからないため通信が不可能になってしまいます。
これを解決するため、いわゆる "NAT越え" を実現するために STUNサーバとTURNサーバが必要になるのです。
- STUNサーバ
外部ネットワーク、つまりパブリックネットワークからみた端末自身のIPアドレスを教えてくれるサーバを指します。ローカルIPアドレスとグローバルIPアドレスが違うことでNAT越えが必要かどうかを判断できます。 - TURNサーバ
パブリックネットワークから見た時に、NATの背後におかれたシングルピアの端末を見つけ、NATを超えて、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの間をブリッジするために必要な機能を実装したサーバです。
SFUサーバ経由で接続する
一方、「WebRTC」で通信する映像や音声データをP2Pではなく、サーバを介して伝送する技術も存在します。それが SFU(Selective Forwarding Unit)と呼ばれる技術です。
P2Pで通信する以上、大容量データかつ複数の送信先が存在すると、サーバの負荷が大きくなり、低遅延で伝送/共有するといった特長が失われます。そのような場合、このSFUサーバを利用してサーバ経由での映像伝送/共有をおこなうことで、高品質な映像や音声を低遅延で且つ複数のユーザ/端末に届けることができるのです。
■関連記事:WebRTCとは?その特長と活用方法を理解しよう
WebRTCを使ってみる

「WebRTC」の仕組みが理解できたところで、早速「WebRTC」を実際に使ってみようと思ったあなたは、ここで大きな壁にぶち当たります。ブラウザベースで簡単に利用できる点がメリットであるはずの「WebRTC」。しかし、いざ「WebRTC」を利用した映像伝送の仕組みを自分で構築しようとすると、沢山の課題が待ち受けているのです。
「WebRTC」を利用した映像伝送をおこなう際の課題
- 必要になるサーバ群をどこに、どのように構築すべきか
- オンプレミスで購入するためにはサーバに初期投資が必要。クラウドサービスを利用する場合でも管理とランニングコストが必要になる
- なによりも、構築するのが面倒くさい
「WebRTC」を活用した映像伝送の仕組みを構築する際の悩みを解決する汎用的なサービスやツールは沢山存在し、有名なものでは、無償で利用できるオンライン会議ツールなどがあげられます。しかし、それらのサービスやツールが提供する遅延量や画質/音質などのクオリティでは満足できない、といった場合もあるのではないでしょうか。
これらのハードルをすべて解決するのが、拠点間映像伝送サービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」です。
WebRTCを利用した映像伝送を実現するなら
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「WebRTC」を利用した映像伝送なら「Photron Live Cloud Service(LCS)」

主に映像制作時などで「WebRTC」を活用するケースで、以下のような困った経験はありませんか?
- 遠隔地や別拠点にいるグループに映像をリアルタイムで共有したい
- 汎用サービスを利用すると、別拠点で映像を視聴できるまで大きな遅延がある
- 高いビットレートできちんと映像伝送をおこなうためには専用回線やそれに近い帯域保証型の回線契約が必要で、膨大なコストがかかる
誰でも簡単に「WebRTC」を利用した映像伝送がおこなえる拠点間映像伝送ゲートウェイサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」は、このような困りごとを解決します。
WebRTCの技術を活用することで、公衆回線網(パブリックインターネット)を利用して映像や音声のリアルタイム伝送が可能です。もちろんお手持ちのPCやスマートフォンで視聴することができ、特別な機材は必要ありません。専用回線のようなコストが比較的高いインフラを利用しなくて済むため、コストメリットが大きいです。
1週間単位で契約することができるので、使いたいときに使いたいだけ利用することができ、導入時の初期投資や、ランニングに必要なコストと手間から解放されます。
フリートライアルプランも用意されているので一度その便利さを体験してみませんか?
拠点間映像伝送サービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」の特長
- 「WebRTC」を利用した映像伝送を簡単におこなえる
「WebRTC」対応のキャプチャデバイスとインターネットに接続されたPCを用意するだけで、簡単に「WebRTC」を利用した映像共有ができます。 - ストレスのない映像視聴体験を提供
「Photron Live Cloud Service(LSC)」サービスにログイン後、共有する映像の解像度(1080p or 720p) とビットレートを選択するだけで利用できます。環境に合わせたビットレートの選択が可能なため、ストレスのない映像視聴体験を提供できます。 - 手軽な価格で利用できる
最短1週間で 15,000円(税抜) という圧倒的コストパフォーマンス。必要な時に必要な期間だけ利用できます。初期投資やランニングコストをかけることなく「WebRTC」を活用できます。 - 定額制で利用計画が立てやすい
利用した帯域や時間によって課金されることもないので、利用計画を立てやすいことも特長の一つです。予想以上に使いすぎてしまって思っていたよりも費用がかかってしまった、などということは決して起こりません。
フリートライアルも利用できるので、一度自分の環境で利用してその品質と、驚くほど簡単に映像伝送できることを体感できます。お手元にインターネット、それと同等のネットワーク環境があればすぐに「WebRTC」を利用した映像伝送ができます。
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