リモートプレビューをおこなうには何が必要なのか?
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映像制作をおこなううえで、そのコンテンツがライブコンテンツであっても、ポストプロダクションを経てパッケージを生成するようなコンテンツであっても、その工程において映像をプレビューすることは必須の工程です。
近年では、この“映像をプレビューする”工程をリモートでおこないたい、つまり、「リモートプレビュー」したい、というニーズが高まってきています。
この記事では、「リモートプレビュー」の目的やニーズを理解し、「リモートプレビュー」をおこなうにはどのようなことが必要になるのかを考えていきます。
リモートプレビューとは?
映像をプレビューするための目的は様々ですが、ここでは主なものを整理してみましょう。
映像をプレビューする目的
- ライブストリーミングとして配信中のコンテンツを監視したい
- 編集室で編集中の映像コンテンツをその過程ごとにチェックしたい
- 遠隔地にある端末が再生している映像を手元で確認したい
- 撮影中の映像を事前に把握するために視聴しておきたい
このように、様々なケースで“映像をプレビューする”という行為が必要とされています。
近年では、この“映像をプレビューする”工程をリモートでおこないたい、つまり、「リモートプレビュー」したい、というニーズが高まってきています。コロナ禍を経て、編集室など一か所に多くの人数が集中することを避けるため、オンラインでのミーティングなどが当たり前となり移動時間を節約するため、など、外部環境の変化に応じて「リモートプレビュー」の需要が高まっているという背景もあります。
映像をプレビューする目的は多岐に渡りますが、「リモートプレビュー」に対するリクエストは以下のとおり、共通しているものが多く見受けられます。
リモートプレビューに対するリクエスト
- 低遅延でリモートプレビューしたい
- 必要な時だけリモートプレビューをおこなえるサービスが欲しい
- 機材の価格を抑えるため、PCやスマートフォンでリモートプレビューを実施したい
■関連記事:リモートプロダクションを実現するには?
リモートプレビューの仕組みを準備する
前述のとおり、映像をプレビューする目的は多岐に渡ります。多くの目的とリクエストに応えられる「リモートプレビュー」の仕組みを構築するには、どうすれば良いのでしょうか?
最近「リモートプレビュー」の実現方法として注目されているのは、「WebRTC」というIPストリーミングのプロトコルを利用したプレビューシステムです。
「WebRTC」は、ブラウザをベースとするテクノロジーであり、Zoomなどに代表されるオンラインミーティングツールのベースにもなっているプロトコルです。しかし、オンラインミーティングのような使い方をする場合、大人数が一斉に参加するとサーバ側の負荷が発生したり、参加人数が多いほどそれに比例した遅延が生じてしまいます。この遅延が映像制作というシーンでは大きなデメリットになる可能性があります。
オンラインミーティングのようにすべてのウェブカメラを双方向で管理したり、煩雑なメッシュネットワークを避けて共有が必要な映像をクライアントに送信するだけにするなど、より映像制作に必要とされる“低遅延を実現できる仕組み”に特化することで、「WebRTC」を有効活用することができます。また、ブラウザベースの「WebRTC」を利用することで、いつも使っているPCやスマートフォンなどのモバイルデバイスをそのままリモートプレビューに利用することができます。追加で機材を買わなくても良い、という点は、非常に大きなコストパフォーマンスにつながります。
いつものPC/スマホをインターネットにつなぐだけで使用できることは、「WebRTC」を利用したリモートプレビューの大きなメリットです。
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