【特別号】2026 NAB Show 現地レポート
- Photron

来場者の登録者数が昨年の55,000人より58,000人へ増加し盛り上がりを感じさせる中、例年通り弊社取り扱い商材のブースツアーを行ないました。本号ではその様子と共に2026 NAB Showの様子をお伝えいたします。
主要なトレンド通り、AIの活用検討が更に具体化する流れや、EBUが提唱中のMXL(Media eXchange Layer) のSDK v1リリースをきっかけに、ベンダー間の連携テストが進む等、ソフトウェアベースの番組制作の検討が進む可能性を実感した2026 NAB Show視察となりました。
目次
EVS情報:さらに拡張されたライブプロダクションシステム
Vizrt情報:ストーリーテリングのためのAIプラットフォーム
Avid情報:『Avid Content Core』がつくる新しいワークフロー
Telestream情報:注目の新サービスと確実な監視ソリューション
ラスベガス出張者によるミニコラム
EVS

さらに拡張されたライブプロダクションシステム
業界標準のリプレイシステムが、放送制御・監視システム『Cerebrum』と深く統合されました。
オペレーション画面からインカム管理やショートカット操作が直接行えるようになり、現場の連携が迅速化。さらに、AIを活用した「自動プレイヤートラッキング」や、SNS向けに自動で映像を9 x 16縦型動画へ切り出す「自動リフレーミング」など、制作効率を高めるライブオートメーション機能が大幅に強化されました。
注目のソリューション
『Choreon』Tactiqフレキシブル・コントロールルーム・ソリューション
2026 NAB Showで世界初公開されたメディア制作向けの次世代ロボティクス制御プラットフォーム。同社の「T-Motion」ロボティクス(6軸アーム、ジブクレーン、PTZ等)を単一のインターフェースに統合します。

MediaInfra(IP関連)
「MediaInfra」の展示では、IPインフラの柔軟性と効率化が強調されました。プロセッサ『Neuron』は、画面上でリアルタイム監視が可能なプロキシ表示機能を近日リリース予定として参考展示。制御システム『Cerebrum』には、ソースとDESTを個別管理し自由なIPルーティングを実現する新ライセンス『Assignment Engine』を展示しました。初公開の『Flexible Control Room』を含め、次世代の運用環境が提案されています。
Vizrt

ストーリーテリングのためのAIプラットフォーム
AI活用により物理セット等の制約より解放された番組演出に寄与するなど、同社の主軸であるグラフィックス以外の主要製品でもAI活用を加速していくメッセージを発信し、今後の展開に期待を持つようになりました。
注目のソリューション
『Vizrt AI Keyer』
バーチャルスタジオ構築の障壁だったグリーンバックを一切不要にします。独自のAIが実映像から「人間の形状」を正確に認識して背景から切り離すため、オフィスやスポーツ会場などあらゆる場所を瞬時に高度なバーチャル環境へと変貌させます。
『Vizrt CaptivAIte』(Zoom Room 連携ソリューション)
AIグラフィックスと自動化技術を融合し、通常のZoomミーティングをテレビの生放送番組のような没入感のある映像へリアルタイム変換するシステム。企業イベントやウェビナーの視覚的クオリティを劇的に高めます。
Avid

『Avid Content Core』がつくる新しいワークフロー
AIも活用した次世代コンテンツ管理・制作の在り方を新プラットフォーム『Avid Content Core』を発表しました。
また、『Avid Media Composer』など従来のソリューションのデモポッドも常に来場者が途切れる事がなく、来場者の期待を感じさせる様子を垣間見ました。
注目のソリューション
新プラットフォーム『Avid Content Core』
SaaS型コンテンツデータプラットフォーム。既存インフラを活かしたまま「クラウドのインテリジェンス層」を追加し、ブラウザ上で検索から編集、配信まで完結できます。自動文字起こしや翻訳、シーン要約、文脈を理解する高度なセマンティック検索が可能。

Avid for Newsの進化
『Avid Content Core』を軸に各種システムを深く統合し、企画から地上波・デジタル配信までを単一のワークフローで完結させる報道の新スタンダードです。スケジュールや配信管理の一元化に加え、新機能による放送・SNS用コンテンツの即時切り出しや、過去素材の高速再利用を実現。煩雑なシステム連携を解消することで、記者がマルチタスクから解放され「ストーリーの発信」に専念できる環境を提供します。
Telestream

注目の新サービスと確実な監視ソリューション
同社主要製品のSaaSサービス『UP』を新たに発表。ソフトウェアベースのIP計測器、『Pulse』も初出展されました。ブラウザが利用可能であれば、利用場所を選ばない次世代の計測の在り方の可能性を垣間見るようになりました。
注目のソリューション
次世代クラウドネイティブ・プラットフォーム『UP』
『UP』は、オンプレミスとクラウドを融合しハイブリッド制作を加速させる次世代クラウドネイティブ・プラットフォームです。インジェスト、AIを活用したノーコードの自動化、超低遅延の共同レビュー、そして統合監視の4つのコア機能を単一環境で実現。既存資産を活かしつつ、分散型の制作環境やIPワークフローに透明性と効率性をもたらし、多様化する映像制作現場の最適な進化を強力に支えます。

ソフトウェアベースの計測プラットフォーム「Pulse」
『Pulse』は、ST 2110などのIP放送・ライブ制作環境に向けたソフトウェアベースのテスト&計測プラットフォームです。実績ある『PRISM』の技術を継承し、高度な監視・分析機能を一元化。専用ハードウェアに依存せずノートPC等からアクセスできるため、リモート制作でも確実な信号監視が可能です。画面の柔軟なカスタムやタイミング分析により、複雑なIP運用のトラブル解消を強力に支援します。
NAB出張者によるミニコラム!
進化した『VEGAS LOOP』
Convention Centerでお馴染みのVEGAS LOOP。従来の同Centerのホール間の接続が、周辺の主なホテルまで伸長された様子をMap上で確認しながら着々と開発が進んでいる様子を垣間見るようになりました。空港までつながる計画もあるようです。気になる自動運転ですが、運用ルール上現時点では許容されていないとの事でした!

現地のスタジオ見学
NAB後に訪れたL.A.のスタジオ。周辺で自動運転の試験が進む中、一歩入ると全面LEDの圧倒的なバーチャル空間が広がっていました。映画やスポーツなど大型コンテンツ制作の最前線ですが、ここでも当社扱いのVizrt社やEVS社の製品が大活躍!世界トップクラスのスケールとクオリティを実感した視察となりました。
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