NDR、EVSソリューションでニュース制作システムを一新 ― 次世代ワークフローへ移行

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EVSのコンテンツ管理ソリューション「MediaCeption」により、ドイツを代表するニュース番組『tagesschau(ターゲスシャウ)』の統合的なエンドツーエンドのニュース制作ワークフローとシームレスなコラボレーションを実現

ライブ映像制作技術のリーダーであるEVSは、ドイツ公共放送グループARDの主要ネットワークのひとつであるNorddeutscher Rundfunk(NDR)と、大規模なシステム導入契約を締結したことを発表しました。

本契約の一環として、EVSは自社のコンテンツ管理ソリューションMediaCeptionを提供し、ドイツで最も視聴されているニュース番組『tagesschau(ターゲスシャウ)』の制作ワークフローを合理化・高度化します。

『tagesschau』は、ニュースマガジン『tagesthemen』、24時間ニュースチャンネル『tagesschau24』、公式サイト「tagesschau.de」、および多数のSNS向け動画コンテンツなどを制作するARD-aktuellによって運営されています。

ARD-aktuellが使用してきた既存のニュース制作システムがライフサイクルの終期を迎えたことから、EVSによる堅牢で統合的な新システムの導入作業はすでに開始されており、2026年中の本稼働を予定しています。

新システムの中核となるのは、EVSのVIA Media Asset Management Platform(VIA MAP)です。これにより『tagesschau』は、ライブおよびニアライブニュースコンテンツの管理・編集を含む完全なエンドツーエンドのニュース制作環境を構築します。
また、AIを活用した自動化ワークフローが導入され、『tagesschau』のニュースルーム業務をさらにモダナイズします。

さらに、OpenMedia NRCSやViz Mosart Automationをはじめとする主要テクノロジーパートナーとの認定済みインテグレーションにより、クロスメディア対応のニュースルームと業界標準ツール群がシームレスに連携。これにより、最大限の効率と一貫性を実現します。

また、XS-VIAサーバーがVIA MAPと連携し、堅牢なインジェストおよびプレイアウト運用を担います。
さらに、XStoreをベースとしたニアラインストレージや、IPDirectorLSM-VIA、XNet-VIAを組み合わせた高セキュリティな災害復旧ワークフローも提供され、システム全体の信頼性を強化します。

これらを統合したソリューションにより、NDRはコンテンツの迅速な制作・配信、安定した運用、柔軟な編集環境、そしてチーム間のシームレスなコラボレーションを実現します。
VIA MAPのWebベースのインターフェース、柔軟なデプロイ構成、スケーラブルなアーキテクチャにより、チームは突発的なニュースや速報対応など、高い即応性が求められるライブニュース制作にも対応可能となります。

Marcus Bornheim、ARD-aktuell 編集長 コメント

「ニュース制作において最も重要なのはスピードです。EVSと共に、ニュースルームのクロスメディアワークフローを支え、AI活用の新たな段階へ進むためのソリューションを見出せたことを嬉しく思います。EVSのチームと共に歩むことで、私たちは技術面を安心して任せ、ストーリーテリングに集中できると確信しています。」

Serge Van Herck、EVS CEO コメント

「この重要なプロジェクトでNDRとパートナーシップを組めることを誇りに思います。NDRは常にモダンな制作手法の最前線にあり、私たちはその挑戦をスピード・統合性・柔軟性の面から支えることを楽しみにしています。この協業は、EVSが掲げる“革新性・信頼性・顧客成功への貢献”という理念を体現するものであり、NDRが今後も卓越したコンテンツを視聴者に届ける一助となることを願っています。」

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