オンライン研修とは?やり方と3つの導入方法!コツや準備すべきものを解説

  • 講義収録・動画配信
  • #講義・研修

目次

オンライン研修とはその名の通り、インターネットを通して行う研修のことです。以下のように様々な形で行えます。

  • オンライン上で講師と受講者がコミュニケーションを取り学習する
  • 受講者が専用サイトにアクセスし、好きなタイミングで動画教材を視聴する(オンデマンド研修)

今までオフラインで行っていた社員研修をオンラインで実施することで、コストカットや人的リソースの節約を図る企業が増えています。

しかし「オンライン研修を取り入れたい」と思っても、具体的にどのように始めればよいのか、イメージできないという方も多いのではないでしょうか。

オンライン研修を導入するには、大きく分けて3つの方法があります。この記事では、それぞれのやり方や必要なものを解説し、どんな企業にどの方法が適しているのかをお伝えします。

オンライン研修を始めるためのファーストステップが分かるようになっているので、ぜひ参考にしてください。

従来の研修で課題だったコストとリソースの問題を解決!
動画配信システム「CLEVAS(クレヴァス)」で、
動画を活用したオンライン研修を導入してみませんか?

▼3分でCLEVASが分かる資料/導入事例を無料ダウンロード!

オンライン研修のやり方!3つの導入方法と、始める前に考えなければいけないこと

オンライン研修を行うには、大きく分けて以下3つの方法があります。

  1. ZoomなどのWeb会議ツールを使って研修を行う
  2. オンライン研修サービスを利用する
  3. オンライン研修用のプラットフォーム(自社専用サイト)を作る

自社がオンライン研修に何を求めているのか、どのような課題を解決することが目的なのかによって、最適な研修方法が変わります。

例えばオフライン研修にかかっていたコストやリソースの問題を解消したい場合は、「研修内容を社内にストックできること」と「場所や時間を選ばずに受講者が自由に研修を受けられる仕組み」が重要でしょう。

以上の観点から、それぞれの研修方法を詳しく見ていきましょう。

導入方法1:ZoomなどのWeb会議ツールを使って研修を行う

最も手軽に開催できるのが、ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを使用する方法です(Zoomを使うのが主流です)。

通常のWeb会議と同じように社員や従業員をミーティングに参加させ、その場で講義を行ったり、実演をしたりします。従来の集合研修に最も近い形式と言えるでしょう。

Web会議形式であれば、受講者と講師がコミュニケーションを取れるだけではなく、受講者同士での意見交換やロールプレイングなども行えます。つまりこの研修方法の最大のメリットは、全体でコミュニケーションが取れるという点です。コミュニケーションを主体としたオンライン研修を行いたい場合に適しています。

また、既にWeb会議ツールを利用している企業なら、すぐにでも始められるという点もメリットです。

しかしWeb会議ツールを使ったオンライン研修には「研修動画をストックさせるのには向かない」というデメリットがあります。一応Web会議ツールには録画機能が備わっているので、それを利用すれば社内に共有して後からいつでも見返せます。しかしその方法では以下のような点が不便です。

  • 動画を安全に、かつ整理された状態で管理するのが難しい
  • 動画の編集や画面レイアウトの変更などができず、録画したままの状態で共有されるため、効率が悪く復習に適さない動画となってしまう
  • 質疑応答など、双方向のコミュニケーションが取りづらい

そのためWeb会議ツールによる研修は、ストックさせず都度行う場合に適した方法と言えます。

Web会議ツールを使った研修がおすすめな企業
・オンライン研修でグループワークを行いたい
・オンライン研修で講師と受講者が会話できる研修を行いたい
・社内講師がいる、もしくは外部から招いて研修を行ってもらいたい
・研修動画をストックさせることはあまり考えていない(※)

(※)ただし「導入方法3」で紹介する動画配信システムと組み合わせることで、この問題は解消できます。

導入方法2:オンライン研修サービスを利用する

いわゆるeラーニングという方法です。企業向けに「オンライン研修サービス」を提供している会社があるので、それを利用し、インターネット上で教材や動画を見て学習します。

例えるなら「学習塾で行われる動画授業」の企業版と考えると分かりやすいでしょう。具体的には「IT研修をウェビナー形式で受講する」「中堅社員向けの研修パッケージを購入し、収録されたカリキュラムに沿って学習する」などが行えます。

ロジカルシンキングなどのビジネススキルから社会人のマナー研修まで、基礎知識や業界知識を学ぶことに向いているでしょう。

しかし既存のオンライン研修サービスは、カリキュラムが既に組まれたものを受講するので、「自社専用のノウハウや情報」を共有することはできません。あくまでも、一般的な知識しか学べない点に注意が必要です。

「自社専用の研修は他の方法で行い、一般的な学習はオンライン研修サービスのパッケージで行う」のように、組み合わせて活用する企業が多いです。

既存のオンライン研修サービスを利用するのがおすすめな企業
自社独自のノウハウではなく、一般的なビジネススキルやマナーなどの研修を行いたい

導入方法3:オンライン研修用のプラットフォームを作る(オンデマンド研修)

自社専用の研修プラットフォーム(研修サイト)を作り、そこで動画やテキストを配信する方法です。ユーザーはそのプラットフォーム(サイト)にアクセスし、任意の教材を閲覧して学習します。

特に動画教材を視聴して学習する方法を「オンデマンド研修」と呼び、最近注目を集めています。

【オンデマンド研修のイメージ】

※学習/研修用の動画配信システム「CLEVAS(クレヴァス)」を使って、研修動画を視聴している様子です。

導入方法2と似ていますが、2は他社が提供する研修を受講するのに対し、こちらは自社でプラットフォームを所有し、自分たちで教材を配信します。そのため自社オリジナルの教材を扱え、かつその教材をストックさせられる点が優れています。

例えば「自社独自の営業研修を毎回オフラインで行っていたが、研修プラットフォームを作り動画教材を配信するようになった」「その結果、徐々に教材が蓄積され、今まで研修開催にかかっていたコストが削減でき、人的リソースをより重要な業務に割けるようになった」という企業も多くあります。

このようなメリットから、近年かなり注目を集めている研修方法です。

ただし自社専用の研修プラットフォームを構築するためには、以下のようなシステムが必要になります。

  • LMS(学習管理システム):主にテキストベース(資料のスライドショーなど)の研修を行うのに適している
  • 動画配信システム:主に動画を使った研修(オンデマンド研修)を行うのに適している

もちろんこれらのシステムを導入するのには費用がかかります。しかし上手く取り入れれば、従来の研修にかかっていたコストを大きく削減できるため、現状の課題を考慮して検討してみてください。

オンライン研修用のプラットフォーム(自社専用サイト)を構築するのがおすすめな企業
・自社独自のノウハウや情報を共有したい
・オンライン研修の教材をストックして、オフライン研修にかかるコストやリソースの問題を解決したい
・規模が大きく、自社独自の情報を多くの従業員に同時に学ばせたい(流通業や多店舗展開している企業など)

■関連記事:
動画配信システムのおすすめ比較!選び方や法人向け17サービスの違い
LMSとは?機能一覧や活用方法!自社にも導入すべきかを解説

動画によるオンデマンド研修を行いたいならCLEVAS(クレヴァス)の利用がおすすめ

もし「動画配信システムを導入して、動画によるオンライン研修を取り入れるのが良いかもしれない」とお考えの場合は、ぜひCLEVAS(クレヴァス)を検討してみてください。

CLEVASは学習・研修に特化した動画配信システムです。上で紹介した「LMS」と同様の使い方ができ、かつ動画をメインにした研修プラットフォームを構築できます。

使用例
(1)教材動画を撮る・PC画面を丸ごと録画/録音できる独自機能「デスクトップレコーダー」を使って、独自の研修動画を作成
・Zoomと連携し、Zoomで録画した研修や情報共有の映像を教材化
・既存の動画をそのままアップロードし教材化
(2)教材動画を編集する・動画の不要部分をカット
・動画に字幕や見出しを付ける
(3)動画を配信する・動画へのアクセス権限設定を行い、特定の人のみに特定の動画を配信
・任意のタイミングで小テストやアンケートを設置
(4)動画を視聴する(利用者サイド)・閲覧中に再生速度を変更
・任意のタイミングで質問や自分用メモを書き込み、学習に役立てる
・設置された小テストを行い、理解度を測る
・検索機能を使って目的の動画を素早く探す
(5)視聴ログを分析する・再生回数やコメント数・動画の評価数などを折れ線グラフで可視化
・研修の浸透状況や理解度を把握し「どの部分の理解度が低いか」「今後どんなコンテンツを追加すべきか」などを分析

またCLEVASはセキュリティ対策も充実しているので、「金融」「保険」「ゼネコン」「製造」などの業界でよく採用されています。

従来の研修で課題だったコストとリソースの問題を解決!
CLEVASを導入して、独自の動画教材を社内にストックさせてみませんか?

▼3分でCLEVASが分かる資料/導入事例を無料ダウンロード!

オンライン研修に必要なもの・用意しなければいけない機材やツール

オンライン研修に必要なものは、以下の通りです。

必須なもの必要に応じて用意すると良いもの
講師側・パソコン
・安定した通信回線
・研修用の教材や資料
・オンライン研修を運用するための人員や費用
・動画撮影用のカメラや三脚、照明
・性能の高いWebカメラやマイク
・ZoomなどのWeb会議ツール(※)
・オンライン研修サービス(※)
・動画配信システム/LMS(※)
受講者側・パソコンやタブレット、スマートフォン
・最低限の通信回線
・研修資料
・メモ
・Web会議ツール(※)
・研修プラットフォームへアクセスするためのID/パスワード(※)

(※)記事前半で解説した1~3のどの研修方法で行うかによって異なります。

どのようにオンライン研修を運用するのか、受講者の質問にはどのように対応するのか、なども考えておかなくてはいけません。

前述の「導入方法3:オンライン研修用のプラットフォームを作る」を行う場合は、システムの構築や教材の作成に少し時間がかかります。

なお、一般的にLMSや動画配信システムはクラウドを利用して教材配信を行います。しかしセキュリティに厳しい企業の場合は、リスクを最小限にするために、クラウドではなく自社専用のネットワークを構築するケースもあるでしょう。

オンライン研修の実施手順!具体的な進め方を3ステップで解説

オンライン研修の進め方を解説します。といっても難しく考える必要はありません。今まで行っていた研修を、システムやサービスを通して行うだけなので、基本的な流れは従来の方法とあまり変わりません。

以下の3ステップで解説します。

  1. 準備をする
  2. 研修を行う(もしくは従業員の好きなタイミングで受講してもらう)
  3. 研修結果の分析や理解度チェックを行う

手順1:準備をする

パソコンやWebカメラ・マイクなど、当日使用する機材を準備します。できる限り当日と同じ環境で、機材が動くかリハーサルをしておきましょう。また受講者側にも、オンライン研修への参加方法をしっかり伝え、必要なものを用意してもらいます。

例えばZoomを使ったオンライン研修を行うのであれば、開始前にマイク・スピーカーのテストをしてもらうと、当日のトラブルを防げるでしょう。

LMSや動画配信システムを利用する場合は、教材を事前に作成し、アップロードしておく必要があります。

手順2:研修を行う(もしくは従業員の好きなタイミングで受講してもらう)

導入方法1のWeb会議ツールを使った研修を行う場合は、通常の集合研修と同じように進めていくと良いでしょう。もし資料がある場合は、画面共有機能を使って見せながら説明するのが効果的です。

導入方法2,3で説明した「オンライン研修サービス」「LMS/動画配信システム」などを利用する場合は、受講者は好きなときに時間をとって学習することができます。

各社で「研修の受け方に関するルール」をあらかじめ作っておき、それに合わせて受講してもらいましょう。

手順3:研修結果の分析や理解度チェックを行う

「研修を開催して終わり」ではなく、開催後は研修結果の分析を行うのが望ましいです。

それによって「理解が浅い点はどこか」「より理解度を高めるためには、どのような改善が必要か」などを考え、次の研修や教材作成に活かせるからです。

特にLMSや動画配信システムを使用する場合は、受講者ごとの学習状況や理解度テストの成績をグラフ化し、分析できることが多いので、ぜひ活用してみてください。

オンライン研修を成功させるコツや工夫

オンライン研修をより効率よく行うためには、以下の点がポイントとなります。

  1. 自社に合った研修方法を採用する
  2. 質疑応答などのコミュニケーションを積極的に行う

コツ1:自社に合った研修方法を採用する

業種や業務内容に応じて、適した研修方法を採用しましょう。

例えば金融/保険業界など、情報の入れ替わりや法改正などに素早く対応しなければいけない場合は、研修用のプラットフォームを構築して、即座に会社全体に情報共有できる仕組みを作るのが効果的です。

また「マナー研修」「接客対応研修」「営業力を強化するためのトーク研修」などを行いたい場合は、実際の動きや会話内容が分からなければ、あまり学習になりません。そのためテキストでの研修は適さないでしょう。この場合はWeb会議ツールによる研修や、動画配信システムによるオンデマンド研修が効果的です。

コツ2:質疑応答などのコミュニケーションを積極的に行う

オンライン研修は対面での研修と違い、コミュニケーションが行いづらい面があります。

オフラインの研修であれば、直接会話をしたり、身振り手振りを行ったりできますが、オンラインではそれができません。講師がただ教えるだけの「一方通行の研修」とならないように、質疑応答の時間を作るなどの工夫が必要です。

Web会議ツールを使用する場合は、研修の合間に参加者同士でグループワークをする時間を設けたり、チャット機能を利用して質疑応答を行ったりなど、コミュニケーションが生まれる仕組みを取り入れましょう。

LMSや動画配信システムを利用する場合は、小テストやアンケートなどを実施することで、受講者の理解度を把握できます。また講師とのチャットを通して質問ができるシステムが多いので、積極的に活用するようはたらきかけましょう。

まとめ:まずはオンライン研修の環境を整えよう

オンライン研修を導入するには、大きく分けて3つの方法があります。

  1. ZoomなどのWeb会議ツールを使って研修を行う
  2. オンライン研修サービスを利用する
  3. オンライン研修用のプラットフォーム(自社専用サイト)を作る

それぞれメリット・デメリットがあり、どれを採用すべきかは各社で異なります。

もし3番の「オンライン研修用のプラットフォーム」を構築して、動画による研修を行いたいと考えているのであれば、ぜひ動画配信システムCLEVAS(クレヴァス)を利用してみてください。

従来の研修で課題だったコストとリソースの問題を解決!
動画配信システム「CLEVAS(クレヴァス)」で、
動画を活用したオンライン研修を導入してみませんか?

▼3分でCLEVASが分かる資料/導入事例を無料ダウンロード!

記事をシェア

講義・実習・研修などの収録から
動画管理配信までお任せください

お問い合わせは
こちらから

専門知識を持った担当者が
お客様の課題や要件をお伺いします

資料を
ダウンロード

各製品のカタログや
紹介資料をダウンロードできます

お電話でも
お問い合わせできます

平日9:00~18:00

03-3518-6274