【ST-2110仮想環境】IP放送インフラにソフトウェアの柔軟性をもたらす

  • Comprimato

大規模イベントのたびにラックを埋める専用機、複雑な配線、そしてイベント終了後に余るハードウェア。こうした『物理的な制約』から、放送インフラを解放します

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「ST-2110」のワークフローはソフトウェアベースの環境へと拡大しています。

放送業界のシステムは、特定の機能に限定された専用ハードウェアを並べる従来のスタイルから、共有されたリソースを柔軟に活用するの形へと進化しています。この仮想化への移行は、現代のプロフェッショナルなIPビデオワークフローにおいて、必然的なステップといえます。

『Comprimato Twenty-One Encoder』は、オンプレミスやプライベートクラウドといった仮想化環境において、放送規格「ST-2110」の運用を実現します。

IP化が映像のルーティングに圧倒的な自由をもたらしたように、本製品は映像のエンコードや加工といった「処理」そのものにおいても、場所や設備に縛られない柔軟なワークフローを提供いたします。

専用機から共有可能なリソースプールへ

SDIからIPへの移行により、パッチ盤を抜き差しするような接続管理はソフトウェア化されました。

仮想化は、その自由度を「機材」そのものにも適用します。 従来の設備では、特定の機能を持った専用機を並べるしかありませんでした。その機材は一つの役割しか果たせず、他の用途に使い回すことは不可能です。結果として、ピーク負荷に合わせた過剰な機材調達が必要になり、用途の決まった固定設備に縛られることになります。

仮想化された放送設備は、こうした「潰しのきかない専用機」を、共有可能なコンピューティングリソースに置き換えます。これにより、従来の固定インフラが抱えていた非効率を解消します。

番組スケジュールに合わせてリソースを最適化

制作リソースは機材導入時に決まるのではなく、番組スケジュールに合わせて動的に割り当てが可能となります。

たとえば、大会期間中だけエンコードチャンネルを増やしたい場合は、リソースプールからリソースを割くだけです。イベントが終わればリソースを解放し、別の用途として転用できます。一時的な負荷のために、わざわざ新しいハードウェアを調達したり、予備機を遊ばせておいたりする必要はありません。

新たな挑戦を安価に実現

4K HDRのテスト、期間限定のポップアップチャンネル、あるいは新フォーマットの評価。仮想環境なら、既存のサーバー上にインスタンスを立てるだけです。もし期待通りでなければ、削除して元に戻すだけ。検証コストは「機材発注」から「設定変更」程度へと劇的に下がります。

冗長性は各機能単位ではなく共有可能になる

従来の「N+1」の冗長構成は、エンコーダやデコーダごとに予備機を並べる必要がありました。

共有プールの考え方なら、数台の予備サーバーがあるだけで、あらゆる機能のバックアップを肩代わりできます。予備機コストを抑えつつ、システム全体の可用性を最大化できます。

構築・展開を短時間で

リソースプールが整っていれば、新しい制作環境が必要になった際や追加チャンネルが必要になったも、既存のインフラにソフトウェアを展開するだけで完了しますプロジェクトごとにハードウェアの選定・発注・ラッキング・配線・テストを繰り返す必要はありません。リードタイムは「数週間」から「数時間」へと短縮されます。

更新サイクルはベンダーのタイムラインから切り離される

ハードウェアの更新は、ご自身のスケジュールで進められます。放送用ソフトウェアはそのままに、土台となるサーバーを最新世代にリプレースするだけで処理能力を向上させることができます。ベンダーが「次世代アプライアンス」をリリースするのを待つ必要はありません。

大規模イベント時の「クラウド活用」という選択肢

世界的な大規模スポーツイベントや選挙など、年に数回だけ膨大なリソースが必要になるケースがあります。ソフトウェアベースの処理なら、その期間だけクラウド上でインスタンスを走らせ、終了後に停止する運用が可能です。常設するにはコストが見合わないリソースも、必要な時だけ確保できます。

Comprimatoが仮想化されたST-2110展開にもたらすもの

『Twenty-One Encoder』は、IP環境におけるエンコード・デコード・メディア処理を統合した「オールインワン・ソフトウェア・プラットフォーム」です。

以下の最新の放送ワークフローをサポートしています。

  • ST-2110のインジェストと出力
  • NMOSサポート
  • 多彩なブリッジ機能(ST-2110, NDI, SRT, RTMP, MPEG-TS, JPEG-XS, JPEG 2000)
  • メディアおよび音声処理機能の内蔵

VM環境をフルサポートすることで、これらの機能をオンプレミスの仮想基盤やプライベートクラウドにシームレスに組み込めます。エンジニアリングチームは、物理的な機材構成の制約から解放され、ライブ制作インフラの設計と拡張において、真の自由を手にすることができます。

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