YouTubeライブでコンテンツを簡単に収益化

執筆：Paul Brown, CTO 兼 co-founder

YouTubeは、世界的に著名なライブ・ストリーミング・プラットフォームとしての地位を確立、その多用途性と幅広いデバイスでの利用しやすさにおいて有名です。そのため、大規模なライブ・イベントのストリーミングに理想的な選択肢となっています。

YouTubeでのライブ広告挿入はどのように機能するのか？

YouTubeへのライブ広告挿入は、SCTE-35放送規格によって実現されています。ケーブル電気通信技術者協会（SCTE）によって開発されたSCTE-35は、デジタルオーディオおよびビデオストリームへのCue Toneの挿入を定義。これらのCue Toneは、広告の挿入、番組の中断、デジタル・ビデオ・ストリームにおけるその他のコンテンツの変更などのイベントを知らせます。ここでは、LiveEdge®デバイスからストリーミングされるライブ・イベント中に、コマーシャル・ブレイクの挿入をトリガーするために、これらのキュー・トーンを使用します。

この機能がYouTubeに導入されたのは比較的最近であり、本稿執筆時点では、すべてのライブ・チャンネルでSRTストリームへのデジタル広告挿入が可能になっているわけではないことにご注意ください。この機能を利用するには、YouTubeアカウントでこの機能を有効にする必要があります。

LiveEdge®デバイスで数分で実装可能

LiveEdge®デバイスのオーディオおよびビデオエンコーディングプロファイルのセットアップに詳しい方は、当社のサポートウェブサイトから簡単な情報にアクセスできますので、YouTubeライブインジェストエンドポイントへのSRTストリームを正しくセットアップしたことを出発点とします。

オーディオとビデオのエンコーディングプロファイルが準備できたら、データエンコーディングプロファイルを追加する必要があります。LiveEdge®デバイスは、KLV SMPTE-336やSMPTE-2038など、さまざまなメタデータ挿入タイプをサポートしています。ここでの使用例では、ライブ広告マーカーにはSCTE-35データエンコーディングが必要です。

データエンコーダが選択されたら、それが適切な入力ソースに関連付けられていることを確認します。特にLiveEdge® Maxには2つの入力オプションがあります。なぜデータエンコーダと入力を関連付ける必要があるのか？なぜなら、Videon LiveEdge®プラットフォームは、2つの異なる方法で広告ブレイクの可用性をマークできるからです：

APIコールを使ってプログラム的に実行（この例ではこの方法を使います）。

または、ソースチャンネルにすでに存在する広告マーカーを変換することによって。このプロセスは SCTE-104 標準によって管理されており、このような場合、LiveEdge® デバイスは SCTE-104 から SCTE-35 への変換を処理できます。

最後に、SCTE-35データエンコーダをSRTストリームのデータソースとして追加していることを確認してください。

さらに、YouTubeコンソールでライブ広告挿入のための適切なビジネスルールとポリシーを設定し、ライブストリームが稼働していることを確認してください。

広告挿入のトリガーは？

最も簡単なのは、広告挿入用のローカル REST API を HTTP POST リクエストで直接呼び出すことです。

http://<device_API>:2020/v2/encoders/data_encoders/<data_encoder_id>/action/splice_command

プリロールが0秒、広告ブレイクのデュレーションが30秒（つまり30,000ミリ秒）のスプライスインサートについて、POSTリクエストに以下のJSONボディ構造を追加します。

{  
“splice_command":
    {  
          "value":"splice_insert",
           "splice_insert":
        {
                "preroll_time_msec":0,
                 "duration_msec":30000
}
}
}  

一般に公開されているGithubリポジトリでは、SCTE-35データAPIをウェブUIに接続する方法や、既存のコンタクトベースの「大きな赤いボタン」に接続するための物理的なボタンに関する他の例を見つけることができます。

このワークフローやその他のマネタイズ・ソリューションの詳細については、当社チームまでお問い合わせください。

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