EVS、Telemetricsの戦略的買収を発表

EVS、Telemetricsの戦略的買収を発表、メディア制作ロボティクスにおけるグローバル展開の拡大と新たな収益源の開拓を目指す

放送およびニューメディア制作向けライブビデオ技術の世界的リーダーであるEVSは、メディア制作ロボティクスのパイオニアである米国Telemetricの戦略的買収を発表します。

この買収はEVSの成長戦略における重要な一歩であり、高付加価値の自動化ソリューションによるポートフォリオの拡大と、米国市場におけるプレゼンスの強化を実現します。これはEVSのミッションである「return on emotion」の提供に合致し、EVSエコシステム全体の相乗効果を最大化し、新たな収益獲得のを創出します。

また、この統合によりEVSは米国における製品組立の機会を模索し、変化する関税構造への迅速な対応が可能になります。

取引は2025年10月1日に完了する予定で、2025年第4四半期からグループの業績に寄与する見込み。この買収は、ポートフォリオの多様化と対象市場の拡大を通じて長期的な価値創造を支えます。

戦略的根拠と市場への影響

本買収はEVSのPLAYForward戦略に沿うものであり、インテリジェントなソフトウェア駆動型制作ワークフローを通じた「return on emotion」提供への取り組みを強化します。

Telemetricsの先進的なロボティクス製品群を、Cerebrumやフレキシブル・コントロールルーム構想を含むEVSの既存プラットフォームに統合することで、放送、立法、防衛、教育分野の顧客向けに新たな自動化機能を実現し、精度を向上させ、創造的な自由度を拡大します。

さらにEVSは、メディア特化型生成AI技術群を活用し、ソリューション制御と映像品質の向上を図ることで、継続的なイノベーションを推進します。

Telemetricsは50年以上にわたりカメラ制御システム分野で革新を続け、信頼性と精度の伝統を築いてきました。LiveCeption、MediaCeption、MediaInfraと並ぶEVSエコシステムへの統合により、ストーリーテリングと運用効率を向上させる新たなインテリジェントツールが誕生します。

Telemetricsについて

1973年に米国で家族経営の企業として設立されたTelemetricsは、50年以上にわたりテレビカメラ制御技術の最先端を走り続けてきました。

同社はトライアックスケーブル接続式カメラ制御システムの先駆者として名を馳せ、放送局のスタジオおよび遠隔環境における運用方法を革新しました。現在もTelemetricsは、放送、議会、防衛、教育など多様な分野で信頼される先進的なカメラロボティクスと制御システムの包括的なポートフォリオで業界をリードし続けています。

信頼性、精度、そして高い投資対効果を基盤とした実績により、Telemetricsはメディア・テクノロジー産業の進化するニーズに応えるソリューションを提供する企業として確固たる評価を確立しています。

Michael Cuomo Telemetricsの副社長のコメント

「当社の家族の遺産をEVSエコシステムに組み込めることを誇りに思います。この提携により、米国を超えて事業範囲を拡大し、当社のプレミアムな制作ソリューションを世界中のユーザーに提供できます。EVSは当社の価値観とビジョンを共有しており、祖父と父が始めた革新を継承する理想的なパートナーです。従業員にとっては、成長・協業・革新の機会に満ちた新たな章の始まりとなります。お客様には、サポート体制の拡充、よりスマートな自動化、EVSの世界トップクラスプラットフォームとの深い統合による恩恵がもたらされます。ビジネスパートナーの皆様には、新たな市場への扉が開かれ、相互の成功を推進する共同開発の機会が生まれます。今後の展開に胸を躍らせるとともに、EVSと共にメディア制作ロボティクスの未来を形作り続けると確信しております。」

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