Amazon Primeの「Somos Oro」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

  • Blackmagic Design

メキシコのヒット作、DaVinci Resolve Studioで鮮やかなルックと簡素化されたワークフローを実現

東京、日本 – 2025年5月27日 (火)

Blackmagic Designはこの日、Amazon Primeのヒットシリーズ「Somos Oro(英語タイトル:We Are Golden)」が、エステール・リバス(Esther Rivas)氏によりDaVinci Resolve Studioでカラーグレーディングされたことを発表した。カラーは同作の物語において重要な役割を果たしただけでなく、DaVinci Resolve Studioの直感的なツールは、プリプロダクションからポストプロダクションを通して、才能豊かなスタッフが一貫性のある高品質なルックを作り上げる一翼を担った。

この全7話のテレビシリーズは、メキシコの制作会社であるFilmadoraにより制作され、メキシコのポストプロダクション専門会社のThe Hubの協力のもと、リバス氏がグレーディングを行った。同シリーズは、ダイアナ・ボビオ(Diana Bovio)とミシェル・ロドリゲス(Michelle Rodríguez)が演じる友人のバネッサとマリルーが経済的に苦戦し、貧困から抜け出すためにねずみ講を思いつく様子を描いている。

14年に及ぶDaVinci Resolve Studioの使用経験を誇るリバス氏によると、このプロジェクトに惹かれた理由の一つは、色彩がストーリー展開において極めて重要な役割を果たしたことだったことだという。「プロジェクトで作業する場合、希望のルックに関する指示が与えられ、それ以外に色々と試す機会がないことがあります。本作は違いました。以前よりもルックの構築に関わることができ、創造性をより発揮できました」と同氏。

「撮影が始まる前に、撮影監督のアルベルト・アナヤ(Alberto Anaya)、DITのマイク・アギラー(Mike Aguilar)、色彩の専門家であるエステバン・ロブレス(Esteban Robles)と話し合いを持ち、本作で求める力強くあると同時に荒々しくないルックを決め、光沢感と鮮やかな質感で、女性らしいエネルギーをスクリーンに表現するLUTを作成しました。どういった感情に柔らかいパステル調のトーンを使用するかを決め、通常それらのトーンから想像されるものだけでなく、主人公の特定の感情において、表現力豊かで、落ち着いた雰囲気を醸し出したいと考えました。そこで、パステルトーンにおける別の意味や感覚を見出す作業を行いました」と同氏は語る。

同氏は、複数の重要なシーンのグレーディングにおいてDaVinci Resolve Studioのツールセットを大いに活用したという。すべて室内で撮影されたあるエピソードでは、朝から翌日の夜明けまでの時間の経過を表現する必要があった。同氏は以下のように説明する。「バネッサとマリルーはねずみ講をやり遂げることを誓うために、ある種の儀式を行っていたので、時間の経過を自然に描き出すことが重要でした。Resolveのカラーワーパーには助けられました。シーンごとにカラーを調整して、太陽の変化や登場人物の影を表現できました。」

同氏は続ける。「タイムラインで各シーンをきちんと整理しておくことで、反映させたい時間帯に応じて、明るくしたり暗くしたりするために、何を調整する必要があるかを把握できました。」

もう一つの重要なシーンは、二人が夜に警官に逮捕されるものだった。「このシーンにおいてはパトカーのライトの点滅により、色の一貫性を保つのが難しくなりました。特に登場人物の顔に反射している部分は大変でした。これには、2つのパスだけでカラーを調整できるNeon Suppression LMTを使用して対応しました。」

また、同氏はDaVinci Resolve StudioのFusionページを使用して、必要に応じてグラフィックやロゴをシーンに組み込んだという。「様々なツールがひとつのプラットフォームに統合されていることは非常に便利です。作業を行うためにソフトウェア間を行き来する必要はありませんでした。すべてが同じ場所にあって使いやすく、生産性がさらに向上しました」と同氏は続ける。

同氏は効率を常に重要視している。「締め切りを守り、品質を損なうことなくチームと可能な限り効率的に連携することは私にとって常に重要です」と同氏。「DaVinci Resolveのツールはすべて使いやすく直感的なので、大いに助けられました。ある時点で、シーンのグレーディングを終えて編集チームの作業に追いついたのを覚えています。グレーディングを一旦止めて、これまで作業してきたすべてをダブルチェックし、希望通りのルックになっているか確認することにしました。」

「今後の作業にDaVinci Resolve Studioを使用することを楽しみにしています。フリーランサーとして、現場でチームと効率的に作業できることは非常に重要です。デイリーから最終的なルックにおける作業まで、ワークフローの生産性を高めるツールを使用することで、大きな満足感が得られます。極めて効率的に作業できるため、合意した期限内に可能な限り優れた結果を生み出し、チームとコミュニケーションを取り、全員と足並みを揃えることができます」と同氏は締めくくった。

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