「原潜ヴィジル 水面下の陰謀」の第二シリーズの映像フィニッシング、DaVinci Resolve Studioを使用

  • Blackmagic Design

東京、日本 – 2024年2月19日 () – 

Blackmagic Designはこの日、BBCのドラマ「原潜ヴィジル 水面下の陰謀」の第二シリーズのグレーディング、コンフォーム、フィニッシングにおいて、Blazing Griffin PostによりDaVinci Resolve Studioが使用されたと発表した。

「Line of Duty」や「ボディガード -守るべきもの-」を手掛けたWorld ProductionsがBBC向けに制作した同作は、大好評を収めた第一シリーズの続編だ。高い評価を得た同作の第二シリーズでは空軍に舞台が移り、死傷者を出した兵器の実験から話が展開し、サランヌ・ジョーンズ(Suranne Jones)演じるエイミー・シルヴァ主任警部が物語の焦点となる。

Blazing Griffin Postは引き続き同作に関わり、ACESを用いた4KでのフィニッシングとSDRとHDRでの納品を行った。

シニアカラリストのコリン・ブラウン(Colin Brown)氏は第一シリーズのデジタルインターミディエイト・グレーディングを手掛け、第二シリーズで監督のアンディ・デ・エモニー(Andy De Emonny)氏と撮影監督のマット・ウィックス(Matt Wicks)氏と共に作業を行った。「第二シリーズは第一シリーズと異なっており、それをルックで表現する必要がありました」ブラウン氏は語る。「物語はグラスゴーと、架空の中東の国であるウヂュアンを舞台としています。この全く違う2つの場所を視覚的にどのように表現するか決める必要がありました。」

「この二箇所を表現するために様々なカラーパレットを試しました」と同氏は説明する。「グラスゴーのシーンは冷たい色彩で、時々、緑よりのルックを用いています。それとは対照的に、中東の強烈な熱気を表現するために暖かい色相をウヂュアンのシーンには使用しました。しかし、その多くが実際はスコットランドで撮影されたため、説得力がある方法で中東であるように表現することが極めて重要でした。」

本作はフィクションであるが、同氏はドラマチックな効果とリアルさのバランスを取りながら作業を行ったという。「オープニングのドローンのシーンでは、遠隔操縦航空機システム(RPAS)が不吉な雰囲気を与えるように表現したいと考えました」と同氏は続ける。「それを表現するために、ドローンを分離し、機体の金属部分のコントラストを高め、目立つようにしました。Resolveのトラッキング機能のおかげで、高速で動くドローンのショットで、この複雑な作業を実現することができました。」

オンラインエディターのルイス・カーマイケル(Lewis Carmichael)氏はBlazing Griffin PostのVFXアーティストであるサム・グッドウィン(Sam Goodwin)氏と密接に協力し、DaVinci ResolveのプロジェクトタイムラインにVFX Connectを介してリンクさせたFusion Studioを用いて、映像を引き立て、デジタルでの修正作業を行った。

「画面の差し替えや、複雑な塗りつぶし、配線の除去が多数ありました」とカーマイケル氏は語る。「この方法により、Resolveの編集とカラーの機能を組み合わせ、スタンドアロン型のFusionの豊富な機能を使用できました。レンダリングを行うのがショットであっても、複合クリップやFusionクリップであっても、VFX Connectでは多くの時間を節約できました。特に、クライアント向けの再生において、一部のショットのグラフィックは複数のレイヤーで構成されており、すべて4K解像度だったので役立ちました。」

Blazing Griffin Postは、第二シリーズのために、単一のHDR10プロジェクトタイムラインを使用できる新しいワークフローを構築した。「第一シリーズと比較して、フィニッシングの効率性が上がったので作業を劇的に高速化できました。編集の後期段階であっても、VFXのアップデートや品質管理上の修正であっても、何か変更が必要な場合は、単一のタイムラインで変更を一度加えるだけで済みます」と同氏は締めくくった。

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