マレーシアの劇場映画「Pagari Bulan」の編集とグレーディング、DaVinci Resolve Studioを使用

  • Blackmagic Design

東京、日本 – 2024年2月19日 () – 

Blackmagic Designはこの日、マレーシアの劇場映画「Pagari Bulan」のポストプロダクションに、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用されたことを発表した。業界のベテランであるRoh Screen Productionsのニキル・ビデ(Nikhil Bhide)氏とニック・ジョーハン(Nik Johan)氏は、音声分離やスピードワープなど、DaVinci Resolve Studioの多数のNeural Engine AI機能を使用して本作の制作を行った。

本作は、第二次世界大戦中の日本占領下のマラヤを舞台としており、日本軍に捕らえられた中国人の友達と共に、司令官に仕えることになったマレー人の女性であるブランの物語を描いた作品だ。

本作のポストプロダクションはクアラルンプールのRoh Screen Productionsが手掛け、DaVinci Resolve Studioを用いて、ジョーハン氏が編集、オーディオ、カラーコレクション、ビデ氏がグレーディングを行い、ビデオの出力にはDeckLink 4K Extreme 12Gキャプチャー・再生カードが使用された。両氏は、これまでに映画、テレビ、短編を数十作手掛けてきており、DaVinci Resolve Studioを何年にもわたって使用している。

「本作の編集とグレーディングにはResolveを使用することを決めました。ワークフローが非常にシンプルなのがその理由です。あらゆるカメラフッテージを簡単に取り込み、作業できるので、撮影監督が好きなカメラを使用できます。また、プロキシなどの機能は、ニックとメディアを共有する上で非常に多くの時間を節約できます」とビデ氏は語る。

本作は、1940年代を舞台としており、夜間や薄暗いジャングルなどの低照明のシーン、美しいマレーシアの海岸線を映し出す明るい自然光のシーンなどが混ざっている。また、アクションシーンも多数含まれている。ビデ氏はDaVinci Resolve Studioのパワフルなカラーコレクションツールを用いて、様々な感情を表現し、同作に適したルックと感覚を作成した。

ビデ氏は以下のように語る。「これは、時代物なので壮大な感覚が得られるようにしました。カラーが美しいことが重要だったので、撮影監督と私が求めていた暖かみのあるルックを維持する上でResolveは非常に役立ちました。例えば、重要な戦争のシーンでは、暖かみのあるルックを保ちたかったのですが、撮影中ずっと雨が降っていたんです。雨の中で撮影されたシーンを暖かみのあるものにするのは簡単ではありません。より広い色域を使用して微細な調整を加え、色域を微調整し、その後、Resolveに搭載された顔のトラッキング機能を使用しました。」

「Resolveのフェイス修正機能は、本作のグレーディングにとって極めて重要でした」と同氏は続ける。「照明や天候の変化、アクションシーンでは、多くの微調整が必要でした。Resolveのこの機能のおかげで、多くの時間とお金が節約できました。」

ジョーハン氏が行ったオーディオの作業にはDaVinci Resolve Studioが使用された。同氏は、DaVinci Resolve Studioに最近追加されたNeural EngineのAIを用いたパワフルな音声分離を頻繁に使用したという。

DaVinci Resolve Studioでは物語の展開に集中しながら、非常に効率的に作業ができたと同氏は語る。「プロの編集機能が搭載されていることに加え、Resolveではあらゆるタイプのメディアで簡単に作業できます。ポストプロダクションのあらゆる面に対応できる機能に対応しているため、特にFusionを使用することで、多くの時間を節約できました。作業としては、まず手付かずのフッテージで作業を行い、Fusionで合成を行い、その後、カラーの作業をしました。Resolveのおかげで多くの時間と労力を節約できることに本当に感心しています。」

同氏は続ける。「音声分離機能は、本作では非常に重要でした。意図したもの、意図しなかったものを含め、雨が降る中での撮影が多かったので、音声がはっきりせず、雨の音も含まれていました。そういった理由で、音声分離機能には大変助けられました。会話がはっきりとし、どこが切れ目なのか分かるようになりました。」

ポストプロダクション完了後、両氏はDaVinci Resolve Studioを使用して、HDRやマレーシアでのテレビ放送用のRec 709など、様々なフォーマットで同作の書き出しを行った。

ジョーハン氏は説明する。「マレーシアでは、テレビ用のフォーマットと局に納品するフォーマットが非常に異なります。DaVinci Resolveでは書き出しフォーマットのことを心配する必要がほとんどありません。書き出しした後にフォーマットを変更できます。」

記事をシェア

お客様の課題や要件に合わせて
製品とワークフローをご提案します

お問い合わせは
こちらから

専門知識を持った担当者が
お客様の課題や要件をお伺いします

お電話でも
お問い合わせできます

平日9:00~18:00

03-3518-6273