「ウォーキング・デッド: ダリル・ディクソン」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

  • Blackmagic Design

東京、日本 – 2024年1月29日 () – 

Blackmagic Designはこの日、AMCネットワークの「ウォーキング・デッド」の最新シリーズである「ウォーキング・デッド: ダリル・ディクソン」が、Picture Shopのクリス・ボイヤー(Chris Boyer)氏により、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioでグレーディングされていることを発表した。

人気の「ウォーキング・デッド」の5作目である本作では、ゾンビウイルスの発生地であるフランスの海岸に漂着したダリルが、そこに辿り着いた方法と理由を割り出すために葛藤する様子を描いている。ダリルは故国に戻るために、苦しみながらも必死に戦い続けるフランスを縦断する。しかし、その旅の途中で出会う人々との関係により、その計画は複雑なものになっていく。

ボイヤー氏は、前シリーズにおける経験からこの最新作の世界に対する独自の見識を得られたという。「本作は、私が関わった『ウォーキング・デッド』の5作目です」と同氏は語る。「各シリーズは、それぞれ独自のルックとなっています。本作は、独自のルックと雰囲気を有しているだけでなく、フランスで撮影されていることも特徴の一つです。撮影監督のトマゾ・フィオリッリ(Tommaso Fiorilli)とミシェル・アマチュー(Michel Amathieu)、ディレクターのダン・パーシバル(Dan Percival)は、芸術からインスピレーションを受け、極めて映画的で、撮影場所や景色を物語の登場人物かのように扱うヨーロッパ式の撮影手法を用いています。」

メインの「ウォーキング・デッド」はジョージ・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のルックや雰囲気へのオマージュであったのに対し、これまでの「ウォーキング・デッド」には関わっていないショーランナーのデイビッド・ゼイベル(David Zabel)氏は、本作に新たな視点を取り入れたいう。「デイビッドが書く作品は映画的です」とボイヤー氏は続ける。「本作のルックはコントラストが強く、彩度の高端を抑え、シャドウに若干青みがかかっていますが、自然なルックを保つようにしています。」

オリジナルシリーズは主に16mmフィルムで撮影されているため、そういったシーンへのフラッシュバックには更なる処理が必要とされる。「デミモンドやフラッシュバックのシーンでは自然なルックから逸脱し、彩度を上げ、過去の作品とリンクさせます」と同氏は語る。「本作のデジタルフッテージに35mmグレインを追加し、過去のルックのオマージュとなる映像にしています。」

本作に適したルックを作成するにあたって、DaVinci Resolve Studioの特定のツールが非常に重要な役割を果たしているという。「本作のルックを作成する上で、DaVinci Resolveのカスタムカーブを頻繁に使用しています」と同氏。「コントラストの下端の調整、彩度の高端の抑制、黄色から緑の分離を実行し、その後、緑の彩度を大幅に下げることでディストピアの感覚を高めています。もちろん、微調整のためにトラッキングウィンドウやMagic Maskも多く使用しています。」

シリーズ当初から、本作のルックは独自のものになると同氏は分かっていたという。「エピソード101から、文明崩壊後のフランスの美しい壮大な映像を用いて、本作の空気感は完璧に作り上げられています」と同氏は続ける。「本作は、セットでの撮影初日からとてもユニークで美しいスタイルで撮影されており、それをグレーディングで引き立てることができて、とても嬉しかったです。デイビッド、トマゾ、ミシェル、ダンは、各エピソードのカラーグレーディングに密接に関わっています。彼らのような素晴らしいアーティストたちと共に仕事できることを非常に嬉しく思います。」

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