「COME HOME」の制作にPocket Cinema Camera 6K ProおよびDaVinci Resolve StudioのAI機能を使用

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「COME HOME」の制作にPocket Cinema Camera 6K ProおよびDaVinci Resolve StudioのAI機能を使用

東京、日本 – 2023年12月11日 (月) – Blackmagic Designはこの日、受賞歴を持つマイク・ペッチ(Mike Pecci )監督が、新作の短編ホラー映画「COME HOME(原題)」の制作に、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラと、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioを使用したことを発表した。

ランス・ウィリアムスらが出演するサイコスリラー、「COME HOME」は、娘へのクリスマスプレゼントを完成させるために奔走しながら、内なる悪魔と必死に戦う男のストーリー。人生を保つために誘惑や中毒と闘う孤独な男を、窮屈で閉所恐怖症的な目線で描いている。

20年以上の経験を持つベテランホラー監督であるペッチ監督は、映画の伝統に則した優れたストーリーテリングで知られており、SF、ホラー、超現実主義の要素を巧みに融合させ、観客をハラハラさせる作品を制作している。ペッチ監督の作品は、業界内の専門家やホラーファンたちから賞賛を得ている。

これまでにロシアのSF「12 Kilometers(原題)」や、ダリオ・アルジェント監督にインスパイアされたスリラー、「Who’s There?(原題)」の監督を務めた。また同監督は、絶大な人気を誇るポッドキャスト、「In Love with the Process」のクリエイターおよびホストでもある。

「COME HOME」の制作にPocket Cinema Camera 6K ProおよびDaVinci Resolve StudioのAI機能を使用

「COME HOME」は、狭く窮屈な作業部屋、そして孤独な俳優の心にある悪夢のような領域の内でストーリーが展開される。ペッチ監督とウィリアムスは、作品の冒頭をガレージ内のシーンセットだけにしようと考えていた。撮影に2日間を費やしたが、ペッチ監督の婚約者であるジーナ・マニング(Gina Manning)は、このシーンを見て 「素晴らしいけど物足りないわ!」とコメントしたという。

ペッチ監督は説明する。「このコメントを受け、私たちは限られた予算内で、主人公が内なる悪魔に立ち向かうというプランに変更しました。作品内のシュールな廊下は、実は私のバスルームに続く廊下です。そして友人であるマイク・トラン(Mike Tran)が、L.A.のダウンタウンにある、水中タンクを1時間単位でレンタルできるスタジオを教えてくれたんです。」

この短編ホラー映画に対するビジョンと、撮影時に直面した課題について、ペッチ監督はこう語る。「短編映画の一番の課題は、わずか1分足らずで観客に登場人物に対する関心を持ってもらうことです。長編映画や、人物紹介に何時間も使えるテレビシリーズとは異なり、人間が初見で登場人物をどう判断するかに頼らざるをえません。台詞や説明に頼ることのない、純粋なキャラクター形成と言えます。」

同作において、Pocket Cinema Camera 6K Proが真価を発揮した瞬間がいくつかあったとペッチ監督はいう。カメラが小型であることを活かして、ウィリアムスと間近に接し、親密な視点を必要とするシーンを撮影することができた。例えば、謎の物音を聞いたウィリアムスが、過去の呪われたイメージに直面したシーンや、暖かいバックライトに照らされながらボトルからガブ飲みするシーンである。

「COME HOME」の制作にPocket Cinema Camera 6K ProおよびDaVinci Resolve StudioのAI機能を使用

「作品の後半、ランスが執拗なドアのノックに驚く魅惑的なシーケンスが展開されます。ここでは、サム・ライミ監督からインスパイアされたアプローチを取りました。カメラを壁に沿ってダイナミックに上下させたり、ツールを次々に映し出したり、ランスの目に衝突したりするシーンをBlackmagic Cameraで巧みに撮影しました。」

ペッチ監督は続ける。「私はデヴィッドフィンチャー監督の弟子でもあります。カメラが何らかの被写体にフォーカスする場合、その被写体自体が、ストーリーを展開したり、登場人物の本質を明らかにしたり、登場人物の行動に光を当てる必要があります。私にとって、映画の最初の数秒は、初めて他人の家に足を踏み入れるようなものです。その点において、Pocket Cameraが大きな役割を担っています。最も感情的に響くショットのいくつかは、6K Proカメラから生まれました。このカメラは、編集システムの近くで常に手が届くところに置いてあります。」

「編集中、私は頻繁にランスを呼んで、ランスが演じるキャラクターと観客の結びつきを強めるために、クローズアップを撮影したいと頼みました。1-2時間後には完璧な照明の下、衣装に着替えたランスが私のガレージで待機していました。こういった映画制作では、感情をとらえる自発性と同じような、驚くほど自由な創造が可能でした。」

撮影に続きペッチ監督は、同作のカラーグレーディングとVFXにもDaVinci Resolve Studioを使用した。

「『COME HOME』のカラーグレーディングと合成では、Resolveに大きく頼っています。私は何年もカラーグレーディングに携わっていますが、Resolveの性能には非常に感謝しています。フェイストラッキング機能は本当に素晴らしく、Puget Systemsの編集機のサポートもあり、かなり大規模な合成作業をResolveでリアルタイムで行うことができました。私はこのプログラムに強い親近感を持っており、特にAIの機能に注目しています。本当に素晴らしいと思います。」ペッチ監督は最後こう結んだ。

「COME HOME」の制作にPocket Cinema Camera 6K ProおよびDaVinci Resolve StudioのAI機能を使用
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