COLORTIVEが、ジーナ・キム氏の15K VR映像、「Comfortless」のポストプロダクションでDaVinci Resolve Studioを使用

  • Blackmagic Design

東京、日本 – 2023年11月8日 (水) – Blackmagic Designはこの日、ソウルに拠点を置く制作会社、COLORTIVE Co. Ltd.が、受賞歴を持つ映画監督、ジーナ・キム(Gina Kim)氏の最新作「Comfortless」の制作に、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studio、そしてDaVinci Resolve Advanced PanelおよびDaVinci Resolve Mini Panelを使用したことを発表した。「Comfortless」は、15Kの360度イマーシブ3D VR体験であり、韓国における従軍慰安婦の歴史をテーマとしたキム氏の3部作の最終章である。

韓国、ソウルに拠点を置くCOLORTIVEは、受賞歴を持つ制作会社であり、様々なポストプロダクション・サービスを提供している。同社は長年に渡ってDaVinci Resolve Studioを使用しており、自社のマーケティングコンテンツを含む、多数のプロジェクトを手掛けてきた。COLORTIVEは、12K、8K、6Kのポストプロダ

クションの研究・開発を牽引する企業であり、LGやSamsungなどの大手テレビメーカーのために、4K UHDのステレオスコピック3Dコンテンツのカラーグレーディングを開発してきた。また、2015年以降は、インタラクティブな360度のVR、8Kおよび12KのVR、HDRの高品質な作品を作成している。

「Comfortless」は、1970〜80年代における従軍慰安施設の悲しい現実を描いている。COLORTIVEはこの実験的なドキュメンタリー作品のグレーディング、編集、VFXを担当した。この作品は、当時の従軍慰安施設で働いていた人々の日常をキャプチャーした、360度の3D映像によるイマーシブな体験を視聴者に届けることを目的としている。同作は、2023年全州国際映画祭にてプレミア公開された。

COLORTIVEが、ジーナ・キム氏の15K VR映像、「Comfortless」のポストプロダクションでDaVinci Resolve Studioを使用

COLORTIVEのDI監督であるパク・ウォンジュ(Park Wonju)氏は、COLORTIVEのDIカラリストであるチュン・スヨン(Chun Sooyeon)氏とこのプロジェクトを管理した。

同作の独自の技術要件やビジュアルに関するニーズについて、パク氏はこう説明する。「ジーナ・キムは、VRの特性を最大限に活かして、超自然な雰囲気やトーンに仕上げようと試みました。彼女はVRをメディア、あるいはツールとして使用することで、この歴史の瞬間を様々な”現実”のコンセプトで、できるだけ鮮やかに再現したいと考えていたんです。」

COLORTIVEは、同作でDaVinci Resolve Studioを使用して、カラーグレーディング、イメージの向上、VRマスタリングという3つのサービスを提供した。シネマ・マスタリングの全過程において、DaVinci Resolve Studioの編集機能が使用された。同作は複数の4Kカメラで撮影されたが、それらのイメージを最終的に15Kステレオスコピック 3D VRの作品にまとめるのにも、DaVinci Resolve Studioが使用された。

パク氏は語る。「DaVinci Resolveを選択した最も重要な理由は、柔軟性のある作業環境を提供してくれることです。このような高解像度映像のポストプロダクションでは、信頼性のあるシステムを構築し、作業に最適化した様々なワークフローを設計する上で、DaVinci Resolveの柔軟性と拡張性が非常に役立ちました。」

COLORTIVEが、ジーナ・キム氏の15K VR映像、「Comfortless」のポストプロダクションでDaVinci Resolve Studioを使用

「超高解像度のVRコンテンツのポストプロダクション環境では、膨大な量のデータ管理が必要ですが、DaVinci Resolveは、全体的なワークフローのパフォーマンスを向上させる柔軟性のあるソリューションを提供してくれました。また、非常に効率的なカラーサイエンス・ツールにより、ビジュアルとオーディオの両方で、VRメディアに特化・最適化した環境を簡単に構築することができました。」

様々なアーティストたちと簡単にコラボレーションできることや、膨大な量のデータをリアルタイムで扱えることもDaVinci Resolve Studioを選択した重要な理由であったという。

チュン・スヨン氏は、同作のカラーグレーディングと、VRポストプロダクションの独自の要件についてこう語る。「一番重要なのは、カラーグレーディング作業がVRイメージのリアルタイム出力と一緒に終了したことです。DaVinci Resolveからの最終出力は、その後360度アングルの合成に使用されます。

「VRメディアでは、新しいレベルのイメージの美しさと編集メソッドが必要になります。そして、可能な限りスムーズに時間と空間をトランジションさせることが、ストーリーの非常に重要な構成要素となります。直感的なウィンドウマスク、正確なトラッキング、使い勝手の良いキーフレームなどのDaVinci Resolveの優れた機能は、希望通りの時間・空間のトランジションを作成する上で非常に役立ちました。」チュン氏は最後こう結んだ。

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