EVS、「フレックス・プロダクション」プロジェクトを初披露 5Gベースの集中生産を開拓

EVSとOrange Belgiumは、ベルギーのワロン地方とブリュッセル地方の学校に劇場の生演奏を届けるため、5G技術のさまざまな機能を活用した野心的なパイロット・プロジェクトに乗り出します。

EVSは10月5日、ベルギー連邦政府の支援を受け、集中生産における5G技術の利点を紹介するプロジェクト「フレックス・プロダクション」を発表しました。EVSは、La Grand Poste、Wallonie-Bruxelles Enseignement、Playtime Filmsとともに、Orange Belgium、Théâtre de Liègeと協力し、演劇「Andromaque」をワロンおよびブリュッセル地域の70以上の学校にライブストリーミング配信しました。この魅惑的なライブ映像体験は、10,000人以上の学生たちに鑑賞され、劇場の10周年記念式典と同時に開催されました。

劇場には複数のUltra HDカメラが設置され、各カメラにはOrange Belgiumの堅牢な5Gネットワーク経由で映像フィードをLa Grand Poste（創造性と革新性の育成に特化したハブ）の中央制御室に送信するためのLiveUフィールドエンコーダが装備されています。LiveUの現場で実証済みのReliable Transportプロトコル（LRT™）を搭載したエンコーダーは、5Gネットワーク上で最高品質と超低遅延のライブストリームを保証します。

コントロール・ルームの中心にはEVSのセントラル・プロダクション・システムがあり、ライブ・プロダクションの全プロセスを指揮しています。さらに、EVSのMediaHub SaaSコンテンツ交換ソリューションを使用することで、クリップ、ハイライト、長編コンテンツの作成に必要なビデオコンテンツへの迅速なアクセスが容易になり、ウェブ上でシームレスに配信することができます。

Wallonie-Bruxelles Enseignement (WBE)が選んだ教育機関は、10月5日に撮影されたすべての映像の保管場所としてEVSのMediaHubソリューションに無料でアクセスできます。学生たちは、どこからでも「Andromaque」劇の録画コンテンツにアクセスでき、MediaHubとBlackbirdのクラウド・ネイティブ・ビデオ編集プラットフォームの統合により、クラウド上で直接、公演の編集やハイライトを自分で作成することができます。学生たちはEVSによって、コンテンツの編集や制作のためにこのダイナミックなプラットフォームをナビゲートし、活用するためのトレーニングを受け、次世代のコンテンツ・クリエイターの成長を促進します。

このプロジェクトは、重要な教育的要素を含む革新的な技術的ショーケースであるだけでなく、5Gスタンドアローンがコストと環境への影響を削減しながら、遠隔地での制作の柔軟性をいかに高めるかを実証するものでもあります。

EVSのチーフ・マーケティング・オフィサーであるNicolas Bourdonは次のように述べています。
「5G技術は、制作チームの移動の必要性を大幅に減らし、CO²排出量を大幅に削減。5G技術によってオーディオビジュアル制作ツールを一元化することで、リソースの統合を推進し、ひいてはイベント制作の運用コストも削減します。この集中化によって、朝のテレビ討論会、昼のニュース番組、午後の演劇、夕方の地域スポーツイベントなど、1日に多様な番組を放送することが容易に想像できます。これにより、小規模なイベントでも、利用しやすいプロ級のオーディオビジュアル・コンテンツ配信を通じて、より多くの視聴者にリーチできる機会が広がります。」

またOrange Belgiumの5G&IoTストラテジック・マネージャー、Renaud Falise氏は次のように話します。「このプロジェクトは、ライブビデオ技術の世界における重要なマイルストーンであり、5Gの計り知れない可能性とその実用的な応用を示すものです。私たちは、2021年10月にアントワープに最初のOrange 5G Labを開設し、2022年にはリエージュの象徴的なGrand Posteに2つ目のOrange 5G Labを開設し、Orange Belgiumの5Gネットワークを活用した革新的ソリューションのジェネレーターとしての役割を実証しました。リエージュ劇場でのライブ・キャプチャーは、この画期的な技術が解き放つ大きな可能性の証です。」

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