RTBFとEVS、新しい柔軟なコントロールルームソリューションの戦略的共同開発契約を締結

2022/02/10

この次世代ソリューションは、公共放送の制作プロセスに最大限の柔軟性を導入し、生産性と創造性を高めることを目的としています。

ベルギーのフランス語圏の放送局であるRTBFは、公開入札の結果、ライブビデオテクノロジーのリーディングプロバイダーであるEVSと提携し、テレビ、ラジオ、デジタルプラットフォームにおける業務の柔軟性と創造性、生産性を高めることを目的とした新しい柔軟なコントロールルームソリューションの開発を行うことを決定しました。

このソリューションは、EVSのCerebrum放送制御・監視システムの機能をベースに、ユーザーが放送局のテレビ、ラジオ、デジタルプラットフォームのコンテンツを制作する際に、動的かつ柔軟なインターフェースを通じてアクセスできる共通の制作環境を導入することを目的としています。その結果、フロントエンドには必要な機能が表示され、複数の制作要件やオペレーターのスキルに合わせたさまざまなウィジェットが提案されます。

2024年に予定されているRTBFのメディアスクエア制作拠点への移転を前に開発されたこのソリューションは、最先端技術を駆使して働き方を改革しようという放送局の野心から生まれたプロトタイプ、コントロールルーム42（CR42）を発展させたものです。RTBFのユーザーとエンジニアによって構築されたProof of Conceptは、その画期的なイノベーションの可能性から業界内で高い知名度を獲得し、2020年にはEBU Technology and Innovation Awardを受賞するまでになりました。

RTBFのテクノロジー・プログラム・マネージャーで、メディアスクエア新施設の展開を担当するThierry Piette氏は、次のように述べています。『EVSの信頼性の高いソリューションと将来を見据えた技術ロードマップは、CR42で示された我々の野心的なビジョンをRTBFの新しい現実とするための適切な基盤を与えてくれているのです。このパートナーシップの結果、我々のチームは、物理的な専用ワークスペースの制約を取り除き、将来のあらゆる制作ニーズに容易に適応できる、柔軟性の高いソフトウェア定義環境で働くことを楽しみにしています。』

この柔軟なコントロールルームソリューションは、運用管理の幅を広げるだけでなく、新しいクリエイティブフォーマットへの対応や、出力品質を損なうことなくバックエンドのインフラを最適化することを可能にします。このソリューションは、ライブプロダクションで必要とされるあらゆるEVS製品やサードパーティーのデバイスを制御できるオープンなアーキテクチャを特徴としており、基盤となるインフラの複雑さをユーザーから抽象化するモジュール式のインターフェースを通じて提供されます。また、このソリューションはオンデマンドで拡張できるため、ライブプロダクションが突然複雑化した場合にオペレーターを追加したり、RTBFが連続するプロダクションにコントロールルーム機能を迅速に適応させることも可能です。

EVSのCEOであるSerge Van Herck氏は、次のように述べています。『我々は、ライブプロダクション・ユーザーエクスペリエンスの変革、柔軟なインフラへの依存、リソースの最適化、ライブストーリーテリングの観点からの顧客の能力の加速など、多くの側面でEVSの先見的な青写真の展開を促進する画期的なソリューションでRTBFと協力できることを非常にうれしく思います。』

『長年の顧客として、我々はEVSのライブ環境に対する深い理解を直接目撃しており、彼らのチームが我々のスタッフと密接に協力し、ソリューションがユーザビリティの面で我々のニーズを完全に満たすことを確認し続けることを信頼しています。このプロジェクトは、ベルギーのフランス語圏にある施設全体のライブ制作インフラを近代化することを目的とした2027年の戦略的ロードマップの不可欠な部分であり、さらに重要なことは、急速に変化するメディア環境において、RTBFを技術革新の推進者として位置付けることです。』とRTBFのテクノロジーディレクター、Cécile Gonfroid氏はコメントしています。