Phosphene、Huluオリジナル作「False Positive」のVFXにPocket Cinema Camera 6Kを使用

  • Blackmagic Design
Phosphene、Huluオリジナル作「False Positive」のVFXにPocket Cinema Camera 6Kを使用

カリフォルニア州フレモント 2021年7月30日 – Blackmagic Designはこの日、ニューヨークのVFX制作会社であるPhospheneが、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラを用いて、劇場映画の新作「False Positive」のVFX素材およびプレートを撮影したと発表した。

同作の主人公である、イラーナ・グレイザー(Ilana Glazer)演じるルーシーは数ヶ月に渡って妊娠を試みているが上手くいかず、最終的に夫のエイドリアンと共に著名な不妊治療専門医であるヒンドル氏のクリニックを訪れる。ルーシーは元気な女の子を妊娠するが、ヒンドル氏の挙動に不信感を抱くようになる。主人公を演じるイラーナ・グレイザーは、ジョン・リー(John Lee)監督と共に同作の脚本も手掛けており、出演者には、ジャスティン・セロー、ピアース・ブロスナン、ソフィア・ブッシュなどが名を連ねている。Huluのオリジナル作である同作は、2021年6月にトライベッカ映画祭で初演され、現在Huluで独占配信されている。

Phospheneの共同創始者であり、VFXスーパーバイザーであるジョン・ベアー(John Bair)氏が率いる同社のチームは、Pocket Cinema Camera 6Kで同作のVFX素材とバックグラウンドプレートを撮影した。また、DaVinci Resolve Studioをデイリーおよびクリップの選択に使用した。

Phosphene、Huluオリジナル作「False Positive」のVFXにPocket Cinema Camera 6Kを使用

「Pocket Cinema Camera 6Kは、VFXシーケンスの撮影において、軽快かつクリエイティブに作業ができるパワフルなツールです」とベアー氏は語る。「6K解像度のBlackmagic RAWフッテージは、ポストプロダクションで手を加えても全く問題ないことを分かっているので、技術的な問題を心配する必要なく、その場のタスクに集中できます。」

同作では、湯船に浸かる妊娠したルーシーの姿を追う長いトラッキングシーケンスがあるのだが、これは元々は異なるコンセプトのもとで撮影された。しかし、ポストプロダクションの段階で、方向性を変え、ルーシーが水中に潜ると血が浴槽から溢れ出すショットに変更された。同社は、Pocket Cinema Camera 6Kを使用して、ルーシーの吹き出す泡が動く様子と、浴槽が血液で満たされるショットの2つの異なるセットアップを撮影し、このシーンをポストプロダクションで作り直した。

「ショットを完全に別の目的に使用でき、撮影し直すために制作チームをセットに呼び戻すことなくシーンを追加できました」とベアー氏は説明する。「Pocket Cinema Camera 6Kはクリエイティブな面で自由になれます。このカメラのおかげで、様々なことに柔軟に対応でき、ポストプロダクションで撮影したフッテージがマッチするか心配する必要はありません。新しい素材を撮影したら、水面を置き換え、VFXツールを用いて血液のエフェクトを作成しました。すべてがシームレスにマッチしました。」

Phosphene、Huluオリジナル作「False Positive」のVFXにPocket Cinema Camera 6Kを使用

同氏は続ける。「弊社ではデジタルな面にフォーカスを絞っていますが、できる限り本物の素材を含めるようにしています。実際に被写体を撮影することは、常に作品の品質を向上させ、制作過程に面白みを加えます。また、VFX作業の一部としてスチル写真の撮影も頻繁に行います。そういった点で、スチル用レンズをPocket Cinema Camera 6KのEFマウントで使用できるのは素晴らしいですね。」

カメラのデュアルネイティブISOのおかげで、夜間のバックグラウンドプレートの撮影が簡単に行えたという。「ニューヨーク市の街並みを窓から映したエスタブリッシング・ショットが必要だったので、屋上にカメラを持ち込み、ISO 3200で眼下の街並みを撮影しました。6KのBlackmagic RAWで撮影したので低照明であることは懸念していませんでした。ポストプロダクションでも、すべてが非常に美しく維持されました。」と同氏。「カメラの非常に考え抜かれたデザインのおかげで、身軽に動き回れ、撮影に集中できます。このように自分一人で撮影に出向き、多くの選択肢が得られるように多数のショットを簡単に撮影できます。」

「カメラもDaVinci Resolve Studioも内部にパワフルなツールを多数搭載していながら、直感的に使用できるインターフェースのおかげで、必要な時に簡単に使用できます。VFX専門の制作会社であることから、手掛けているプロジェクトで必要な際にカメラを集中的に使用して、終わったら次回必要になるまで倉庫に保管しておくことになります。しかし、次の作品で使用する際に、再び使い方を学び直す必要があるとは感じません。簡単に使えるので、すぐに新しいプロジェクトでの作業に取り掛かることができます」と同氏は締めくくった。

Phosphene、Huluオリジナル作「False Positive」のVFXにPocket Cinema Camera 6Kを使用
記事をシェア

お客様の課題や要件に合わせて
製品とワークフローをご提案します

お問い合わせは
こちらから

専門知識を持った担当者が
お客様の課題や要件をお伺いします

お電話でも
お問い合わせできます

平日9:00~18:00

03-3518-6273