EVS 4K切り出しシステムで4Kスポーツライブ中継のドラマチックな演出を実現
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日本テレビ放送網株式会社 様
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日本テレビ放送網株式会社(代表取締役社長執行役員 大久保好男/本社:東京都港区)は、1953年に日本初の民放テレビ局として放送を開始以来、常に独創的なコンテンツを世に送り出してきた日本テレビ系番組ネットワーク(NNS)のキー局だ。
2014年3月のプロ野球オープン戦、同年3月末の開幕戦でのトライアルを経て、日本テレビ放送網株式会社の番組づくりを支えている、日本テレビグループ唯一の放送・映像制作の技術専門会社である株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ(代表取締役社長:熨斗賢司/本社:東京都千代田区)が、2014年7月にEVS 4K切り出しシステムを導入した。
日本テレビ放送網株式会社 技術統括局制作技術統括部 専門部次長 佐治 佳一 氏、導入に深く関わった株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ 営業センター 設備戦略部 CE・戦略・開発担当 高橋 一徳 氏、トライアル時からオペレーションを担当した キューアップ取締役社長 伊藤 貴史 氏に、導入から運用、今後の展望などを聞いた。
4K映像を自由に切り出す新しい映像演出
EVS 4K切り出しシステムは、4K対応「XT3」と「Epsio Zoom」との組み合わせで、4K映像を任意のサイズでHD映像として切り出して出力するシステムだ。
東京ドームにおけるプロ野球中継ワークフローでは、4Kカメラの映像を、東京ドームに隣接するサブコントロールルーム内に設置された4K対応の「XT3」に入力し、4Kモニタ上でライブ/リプレイすると同時に、4K切り出しシステム「Epsio Zoom」でタッチパネル操作・マウス操作などで任意のサイズを指定して、リアルタイムでHD解像度(16:9)へ切り出している。
オペレーションを担当した伊藤 氏はこう話します。『EVS 4K切り出しシステムは、操作感もシンプルですし、(スローで言えば2枚目くらいで)即座にライブで映像が出せるので、非常に素晴らしいシステムだなというのが第一印象です。開幕戦でのオペレーションに関しては、オープン戦でトライアルもしていましたし、ほとんど混乱はありませんでした。EVS社の開発担当者Thierry Pauwels氏が来日して改善要望をヒアリングしてスピーディーに対応してくれたのも良かったですね。また、オペレーションを重ねていくうちに、一旦映像をストップして、視聴者に見て欲しい箇所を明示したうえで、その箇所にズームしながらスロー再生するなど、EVS 4K切り出しシステムならではの特性を生かした、より効果的な映像の見せ方も分かってきました。』
放送後の反応について、『4K切り出しシステムを使った映像を見た局内外の方から、あの映像はどうやっているのか?といった問い合わせや、このシステムをこんなことに利用できないだろうか?といったアイディアも寄せられました。』と、佐治 氏は話します。
優れたインターフェースとリアルタイム性
『2014年1月初めに、フォトロンから届いたメールマガジン ” EVSニュースレター “に、FoxSportsワールドシリーズ2013での4K切り出しシステムケーススタディが載っていました。4K映像からHD切り出しが行えることや、そういったシステムが存在することは知っていましたが、2013年秋の時点で、既に海外ではスポーツライブ中継で実運用されていたのか、ということに軽い驚きを覚えました。
当社では、この数年、プロ野球中継で毎年新しい技術を投入する試みを続けており、2014年のプロ野球開幕戦でどんな技術を取り入れようか検討をし始めているタイミングでした。このメールマガジンを読んだ時に、ひとつの選択肢として、EVS 4K切り出しシステムが私の頭にインプットされました。
2014年1月末ごろに、4K/8Kを含む新技術研究を目的としたミニ展示会(株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ主催)が局内で開催され、そのなかで、4K映像の活用方法の一例として、4K切り出しシステムが紹介されたことをきっかけに、フォトロンの“EVSニュースレター”のことを思い出したんです。ここから、EVS 4K切り出しシステムを開幕戦に使用することを具体的に検討し始めました。』と佐治 氏は当時を振り返ります。
EVS 4K切り出しシステムを選択した理由を、高橋 氏は、こう話します。『4K映像の活用方法のひとつとして、4K切り出しシステム自体はそれほど珍しいものではありませんし、実際いくつかのメーカーでも提案しています。EVS 4K切り出しシステムは、その中でも、インターフェースが優れている点に大きな魅力を感じました。ライブスポーツ中継の現場では、インターフェースの良し悪しが重要になってくる場合が多々ありますからね。』
臨場感のあるドラマチックなスポーツライブ映像
今後の展望や課題などについて、佐治 氏、高橋 氏に聞いた。『海外では、撮り逃し防止として4K切り出しシステムを活用している例が多いですが、日本では、スポーツライブ映像を演出するためのツールとしての活用がマッチしているのではないかと考えています。4K映像を自由なサイズにズームして切り出せるので、野球での投手の握り・腕の振りや、サッカーでの選手の足さばき、競輪やゴルフなどのスポーツ分野において、素晴らしいプレーを、臨場感のあるドラマチックな映像として、視聴者に届けられると思います。これから放送業界も、4K…8K…と進んでいくと思いますが、どういう方向で、どう着地していくのか、興味を持って研究し、また、取り組んで行きたいと思っています。』
(この記事は2014年07月01日時点の情報です)
導入製品
日本テレビ放送網株式会社 様
1952年10月設立、1953年に日本初の民放テレビ局とし放送を開始以来、箱根駅伝の完全生中継、24時間テレビや選挙報道の出口調査などを先駆けて始めた日本テレビ系番組ネットワーク(NNS)のキー局。2013年の開局60年を機に「見たい、が世界を変えていく。」をコンセプトに、更に独創的なコンテンツを世に送り出している。
本社:東京都港区東新橋一丁目6-1
http://www.ntv.co.jp/株式会社 日テレ・テクニカル・リソーシズ 様
日本テレビグループの技術プロダクション。2007年にグループ会社再編により設立。現在、4K映像の撮影から編集まで対応可能。
本社:東京都千代田区二番町14
http://www.nitro.co.jp/フォトロン 担当者の声
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営業 担当者より
EVS社4K切り出しシステムの海外実績をタイムリーにご紹介でき、トライアルの機会を与えていただきました。機能面だけでなく、弊社/EVS社双方のエンジニアのバックアップ体制についてもご評価いただき、パートナーとして選んでいただけたことを大変嬉しく思っております。今後もお客様のニーズにあった最新/最適なシステムをご提案させていただきたいと思います。
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システム設計/サポート 担当者より
日本テレビ様、日テレ・テクニカル・リソーシズ様とは、XT2+導入からのお付き合いとなりますが、今回XT3へのバージョンアップ、Epsio Zoomの導入をいただき、より一層のスポーツをはじめとするイベントでの活躍を期待しています。導入して良かったと感じていただけるよう、サポートを含め、期待を裏切らない対応を心がけたいと思います。
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