講義収録システムとクラウド対応配信システム「CLEVAS」で社会人のMBA取得をサポート

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一橋大学 様

大講義室ラック内に「Cbox L3」が設置されている

一橋大学は明治時代の政治家・教育者の森有札氏が1875年に創設した商法講習所を起源とする国立大学で、現在は商学・経済学・法学・社会学の4学部(大学院は7研究科)体制です。(2023年4月に新たにソーシャル・データサイエンス学部・研究科(仮称)が設置される予定です。)

2018年4月、商学研究科と国際企業戦略研究科の統合により、経営管理研究科(一橋ビジネススクール)が誕生しました。この研究科では、国立キャンパス(東京都国立市)と千代田キャンパス(東京都千代田区)に経営管理専攻(SBA)と国際企業戦略専攻(ICS)を設置。SBA、ICS共に世界的なビジネス教育の認証機関AACSBの国際認証を取得。ビジネススクールとして質の高い教育や研究活動が評価され、日本の国公立大学では初めての取得です。

そんな同校が受講生の学習支援に活用しているのが収録システム「Cbox S3 / L3 / P3」「Bee8」「BeeTouchPlus」、コンテンツ配信/管理/分析システム「CLEVAS」です。システムの管理を担当する経営管理研究科の荒金真弓氏に導入の経緯と効果について聞きました。

一橋大学

導入製品
導入前の課題
  • 社会人の働きながらの学習をシステム面で支えたい
  • 教職員の負担が少ない収録/配信システムを導入したい
  • コストを抑えたクラウド型配信システムがほしい
導入後の効果
  • 時間にとらわれない学びに役立っている
  • 教職員の負担を削減して収録・配信ができる
  • クラウドとの円滑な連携により発展性がある
目次

「CLEVAS」の導入で配信のための作業は、ほぼ“ゼロ”に

一橋大学 大学院経営管理研究科 荒金 真弓 氏
一橋大学 大学院経営管理研究科
荒金 真弓 氏

一橋大学に最初に収録システムが導入されたのは2017年3月でした。当時、すでに同大学では、2018年4月から大学院の商学研究科と国際企業戦略研究科を経営管理研究科に統合することを決定。千代田キャンパスを改装して、都心の企業・官公庁に勤務する社会人を主な対象とする経営学修士(MBA)プログラム「経営管理プログラム」を平日夜間・土曜日に開講することが決まっていました。その講義に収録システムの導入を検討するなか、先行して国立キャンパスの3203教室(収容人員100人)に「Cbox S3」を設置するとともに、可動式の「Cbox P3」を導入。商学研究科の講義でフォトロンの収録システムが運用されました。荒金氏は、当時をこう振り返ります。

 『経営管理プログラムは、多忙な社会人が対象ですから、仕事の都合で受講できない場合があります。そこで講義を録画するシステムの必要性を商学研究科内で検討しているうちに、まずは先行して国立キャンパスに「CboxS3」を導入しました。フォトロンのコンテンツ配信/管理/分析システム「CLEVAS」に、録画した動画をクラウドに簡単にアップできる機能が搭載予定であったことも、「CboxS3」導入の決め手の一つでした』

もっとも、当初は「CLEVAS」がなかったため、「Cbox」単体の機能でスケジュール収録に対応していました。1年後に経営管理研究科(一橋ビジネススクール)が誕生すると千代田キャンパスの大講義室(収容人員123人)に収録システム「CboxL3」を設置するとともに、「CLEVAS」が導入されました。

『「Cbox」は、収録機能が優れていて問題ありませんでしたし、「CLEVAS」もクラウドに簡単にアップできるだけでなく、収録講義を受講した一人ひとりのログイン情報や視聴履歴を管理できるなど、便利な機能が多く搭載されているのでスムーズに導入が決まりました。以後、千代田キャンパスでは、大講義室で行われている講義は基本的にすべて収録してきました。教員にとっては煩わしい設定等の必要もなく、撮った動画を所定のフォルダに入れるだけです。私は国立キャンパスから、その動画を「CLEVAS」に登録します。千代田キャンパスに出向くこともなく、手間はかかりません。同じ講義を何回も視聴している受講生がいることがログで分析できることから、利用状況は良好で効果は高いと実感しました』

大講義室ラック内に「Cbox L3」が設置されている
大講義室ラック内に「Cbox L3」が設置されている

クラウドサービスやZoomとの連携が容易なのも魅力

さらに、2020年3月、「CLEVAS」の機能がより充実したver.2が登場したことから、経営管理研究科ではver.2にリプレイス。収録講義の編集・配信が一段としやすくなっただけでなく、Microsoft Azureをベースとしたクラウドサービスと結ぶことで、月額コストの削減が図られました。第2講義室として605号室(収容人員92人)も使われることになったため、同講義室へは収録システム「Bee8」導入。筐体全面のボタン操作だけで手間なく収録を開始/終了できる収録システムです。

『大講義室だけでは教室が足りなくなり、第2講義室として605号室を使うことになったため、収録システムを入れることになりました。もちろん、収録講義がよく視聴されているという背景があっての判断です』

ところが、コロナ禍により事態は急転。講義室での授業ができなくなり、一橋大学では全学的にZoomと契約し、基本的に講義はZoomでの視聴になりました。そこで経営管理研究科では、急遽、国立キャンパスにある研究室用の空き部屋を仮スタジオとして整備。同室で先生方がZoomによるオンライン講義をするだけでなく、その模様の収録も行なえるようにしました。収録システムとして活用されたのは、国立キャンパスで導入していた可動式の「Cbox P3」でした。

『部屋の広さは約40㎡です。講義だけでなく、教務課からの協力要請を受け、入学式の学長挨拶や新入生に対する説明会などもこの部屋で撮影・収録し、配信しました。コロナ禍が広まってからの約2年間、仮スタジオはとてもよく活用されました』

2018年に改装された千代田キャンパス大講義室
2018年に改装された千代田キャンパス大講義室

全学的な収録・配信システムへの拡大に期待

2022年度を迎えると、経営管理研究科ではリアルタイムでの講義再開に向けた準備に着手。国立キャンパスの3201教室(収容人員70人)と3202教室(同)にも収録システムを導入することとなり
「BeeTouchPlus」を採用されました。2つのHDMI映像を簡単に合成録画でき、講義収録に最適な小型軽量、かつ低価格のポータブル型合成収録ライブエンコーダです。
また、千代田キャンパスの大講義室と国立キャンパスの収録システム導入の3教室には、指向性の高いシーリングマイクを設置。千代田・国立両キャンパスのすべての収録システム導入教室でZoom録画ができる体制も整えました。コロナ禍の先行きが依然として不透明なこともあり、荒金氏は「オンラインによるライブ中継と収録・配信システムの整備は不可欠です」と強調します。

そんな荒金氏が「個人的な意見ではありますが」と断わりつつ、将来的に期待するのが講義の収録・配信システムの全学的な広がりです。現在の
ところ、同システムは同大学大学院の商学研究科時代からの流れを引き継ぎ、基本的には同研究科の講義のためだけに利用されています。

『本学では、以前から全学的にはクラウド型の学習支援サービス「manaba」を導入しています。講義の収録・配信システムが学内全体の取組みとして広がれば、その「manaba」との連携が可能になり、学生・受講生に対するサービスのクオリティを一段と向上できると考えています』

ワークフロー

一橋大学様事例ワークフロー

USER PROFILE

理念

1. 充実した研究基盤を確立し、新しい社会科学の探究と創造の精神のもとに、独創性に富む知的、文化的資産を開発、蓄積し、広く公開する。
2. 実務や政策、社会や文化との積極的な連携を通じて、日本及び世界に知的、実践的に貢献する。
3. 豊かな教養と市民的公共性を備えた、構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人を育成する。

一橋大学 様

学長
中野 聡
所在地
国立キャンパス(東京都国立市中2-1) 千代田キャンパス(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター)
学部
商学部 / 経済学部 / 法学部 / 社会学部

※ この記事は2022年7月現在の情報です

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