ゴルフスウィング、インパクト映像の正体
高速度カメラ
最近、CMやプロゴルフ中継でよく見かけるようになったゴルフスウィングのインパクトの瞬間映像の正体を知っていますか?
実はあれ、一般用ビデオカメラでは撮影できない超スローモーションの映像なのです。
撮影には「高速度カメラ」という特殊なビデオカメラが使用されています。「高速度カメラ」「ハイスピードビデオカメラ」「ハイスピードカメラ」などとも呼ばれており、人の目では見ることができない高速現象や、一般的な民生用ビデオカメラではとらえることのできない一瞬の動き、または短時間の高速現象を連続して撮影できるデジタルビデオカメラです。
どんなしくみなの?
「高速度カメラ」で行なわれる高速度撮影は、現象を非常に速い撮影速度で記録し、その記録した映像をゆっくり再生する手法です。ゆっくり再生することで、その現象が実際にどのように変化しているかを観察したり、解析することができるというわけです。
ちなみに、映画フィルムは1秒間に24枚の画像を、テレビ映像や一般用ビデオカメラでは1秒間に30枚の画像を撮影しています。それに対して1秒間に数百枚、数千枚、数万枚、機種によっては10万枚以上の画像を撮影することができるビデオカメラを「高速度カメラ」と言っています。
※1秒間に30コマと1秒間に1,000コマでの撮影比較
例えば、1秒間に1,000枚の画像を高速度撮影したとします。この場合、通常のビデオカメラが1枚の画像を取得する間に、約33枚の画像を取得することになります。これを通常のビデオカメラで撮影したものと同じ速度で再生(30コマ/秒の再生)すると、本来の速さの1/33という非常にゆっくりとした速さで再生されることになるので、より詳しく現象を確認することが可能になります。
それでは、ゴルフスイングインパクトの瞬間をご覧下さい。
一般用ビデオカメラのスローモーション映像ではないことがお分かり頂けたでしょうか。ちなみにこの映像は、1秒間に30,000コマの高速度撮影をしたものです。
こんなところに使われています
人間の視覚は、30コマ/秒程度の時間分解能しかありません。しかし、世の中には眼にも止まらない速さの現象が溢れています。高速度撮影技術は、人間の視覚の時間分解能を超える技術であり、人間の認知能力を超えた様々な現象を認知可能にしています。基礎研究、製品開発、生産技術、スポーツ、医学など多種多様な分野で「高速度カメラ」は無くてはならない必須の動体解析ツールになっています。
「未体験映像の世界」と題して、これらの分野で使われている映像を公開していますので、こちらも是非ご覧になってください。
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