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北九州市立八幡病院 |
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循環器科のX線診断装置で得られたDICOM形式動画像をKada-Serveによりデータベース化。ネットワークを経由してKada-View2端末でDICOM形式の動画像を参照できる。ほか、IVUS、心臓エコー、ポリグラフのDICOM形式データもサーバーに保持している。
X線診断装置の更新に伴い、膨大なデータ量となる診断画像の保存およびデータベース化が必要だった ネットワーク化により、診断画像の閲覧を効率良く行いたかった 動画像ネットワークシステムは可能な限りコストを抑え、かつ操作性の良いものにしたかった
他社製品より低いコストで大容量のDICOM形式動画像データを蓄積できるようになった 過去の診断画像などの検索や表示も簡単かつ迅速に行えるようになった 複数のKada-View2端末を用意したことで医師の作業性が向上、診断を迅速に行えるようになり、患者を待たせることがなくなった Kada-View2上でDICOM形式からMPEG形式などへの変換が可能になり、学会や研究会の資料作成、他院からの照会対応などが容易になった |
![]() 北九州市立八幡病院 循環器科主任部長 救命センター副部長 原田敬 氏 医療動画像システムの容量とコストが課題に 北九州市立八幡病院は病床数400の総合病院で、北九州市が運営する病院の一つだ。市内の救急医療体制の中では第一次〜第三次の救急医療および夜間・休日救急医療を受け持っている。救急外来専門の総合科を設けず、各科の医師が当直で対応を行うことにより迅速な救急医療を可能にしているのが特徴だ。 八幡病院の循環器科には現在、5名のスタッフがおり、虚血性心疾患の救急医療を得意としているという。1994年に心臓カテーテル検査、1997年にはPTCAによる冠動脈形成術を開始している。近年では、心臓カテーテル検査で年間600〜700例、PTCAで年間約150例の実績をこなしている。2004年には、これまで用いてきたアナログシネフィルムのX線診断装置から、島津製作所の最新型フラットパネルディテクタ搭載X線診断装置へ更新した。 「これまでのX線診断装置では解像度が低く、診断に苦労していました。また、フィルムの現像に時間がかかり、そのビューワも1台しかなかったため、患者さんを待たせることもしばしばでした」と、循環器科主任部長 救命センター副部長の原田敬氏は言う。 最新型のX線診断装置は高解像度のデジタル動画像をDICOM形式で出力する。高解像度のためデータ量が多くなり、DICOM動画像を扱える医療情報システムの多くは費用が高いことが、システム検討段階の悩みだった。特に、八幡病院では患者の経過を見るために過去数年分のDICOM動画像をオンライン状態で保存しておきたいという強い要望があり、大容量の保存を可能にするためにも、システム全体のコストが高くなると予想されていた。 操作性、システム自由度そしてコストでKadaを選択 循環器用X線動画像ネットワークシステムの選定に際し、必要な条件を満たしつつ可能な限りコストを低く抑えるべく、八幡病院ではベンダー4社の提案を比較して検討することにした。 その中から、最終的に選ばれたのが株式会社フォトロンの「Kadaソリューション」だった。このソリューションは、高速DICOM動画サーバー「Kada-Serve」と動画専用マルチモダリティーDICOMビューワ「Kada-View2」の2種類のソフトウェアを中心とし、ハードウェアは汎用のサーバーやPCで構築される。 放射線科 診療放射線技師長の利光孝氏は、その選択の理由を次のように説明する。 「Kadaソリューションは他社製品と違ってハードウェア選択の自由度が高いことから、当院の必要に合わせた適切なシステムを構築でき、かつコストも低く抑えられるのがメリットです。データ保存容量を大きくするために思い切った面もありますが、内容の割には安いと言えるでしょう。また、個人的には、以前に勤務していた別の病院でKada-Viewを使っており、直感的に操作できる点でも気に入っています」 利光氏が高く評価するように、初めてKada-Viewに触れたという原田氏も、すぐに馴染めたという。 |
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■北九州市立八幡病院における循環器用X線動画像ネットワークシステム概要
「コントラストやブライトネスの変更、拡大/縮小などの操作を画面上で直感的に行えるので、病変を強調する際に重宝します。サムネイルの静止画をクリックすると即座に動画像が読み出されるので、患者さんへの説明などもスムースに行えますね」(原田氏) 循環器科以外はWMV形式で動画像の手軽な活用が可能に 八幡病院の循環器用X線動画像ネットワークシステムは、2004年4月から正式に稼働を開始した。 「1年ほど使ってきましたが、特にトラブルはありません。検索機能も、うろ覚えの患者さんの名前で引き出せる融通性があって良いですね。過去のデータを呼び出すのも迅速で、フォローアップの際にも困ることはありません。以前はシネフィルムをいちいち確認するような余計な作業が必要でしたが、今では欲しい画面をすぐ呼び出せます。カンファレンスの際にも無駄な待ち時間がなくなり、レクチャーを充実させられるようになりました」と原田氏は高く評価している。他の医師たちも、同様に作業効率向上などの点を評価しており、その評判を耳にした他の病院から見学者が来るほどだという。 Kada-Serveでは、DICOM形式だけでなくWMV(Windows Media Video)形式での動画像データの保存も可能だ。DICOM形式で300MBの動画像を、WMV形式なら約18MBにまで圧縮できるため、保存容量やネットワーク帯域を効率的に利用できる。また、WMV形式はDICOMビューワのないPCでも再生できることから、八幡病院では他科、あるいは他院からの参照用として活用していく方針だ。さらに将来的には、PACSとの連携を通してWebシステム上での動画像再生、ひいては電子カルテとの連動も視野に入れている。 また、Kada-View2は、DICOM形式からMPEG形式など汎用性の高いフォーマットへの変換もできる。切り出した静止画やMPEG形式の動画をプレゼン資料に取り込むなど、データの有効利用が進むと原田氏は言う。 「MPEGは容量が小さくて済み、プラットフォームを選ばない標準形式なので重宝します」 他モダリティーも取り込み医療高度情報化への布石に Kada-View2では、アンギオ画像のほか、心臓エコーや血管内超音波装置などで得られたDICOMデータの表示も可能だ。「心臓カテーテル室のKada-View2で、アンギオや心臓エコーなどのデータを取り込み、同じ画面で確認できるという理想的な環境になりました。モダリティーを選ばないので便利ですね」(原田氏) また、この機能によって、データ活用の幅が広がると期待されている。八幡病院では、同じく2004年に静止画DICOMネットワークも構築し、完全なフィルムレス環境を実現した。今後は、静止画のネットワークとKada-View2との連携も検討しているという。 2004年に医療情報技師の資格を取得した利光氏は、「北九州市立病院の中で、八幡病院は先例となってきています。従来は各システムの構築に際して部分最適化のみを目指してきましたが、これからは電子カルテ導入を睨んだ全体最適化を考えねばなりません。現在は、院内の各分野からスタッフを集めて部会を催し、全体最適化のためのガイドラインを作っているところです。他の市立病院の参考になるよう、しっかりと足場を固めつつ進めていきます」と、将来の電子カルテ導入も視野に入れた構想を練っている。 |
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