教育映像システム導入事例

講義や演習を収録 自主学習のための映像コンテンツ作成・配信

Power Rec PLUSを用いて医学部教育の学生の特性に合わせたeラーニング用コンテンツを時間外学習に活用。

導入前の課題

  • XGA 解像度の教師コンピュータ内で作動するすべてのソフトウエアの動きを自動録画し、文字やメニュー がすべて判読できる状態で学生に閲覧させたかった。

導入後の効果

  • 一度の講義や演習で充分理解できなかった学生でも、映像と音声で内容がそのまま再現されるため、自由 に効率よく理解できるまで自学自習できるようになった。
  • すべてのソフトウエアの動きが録画されるために、多くの講義や演習での活用が可能になった。
  • 講義や演習が終了した時点で、同時に録画が完了しているので、コンテンツ作成作業時間が節約できた。
導入システム :
Power Rec MV, Power Contents Server

医学部教育における問題点

自治医科大学医学部は、日本全国から入学者を集め、全国のへき地医療を担う医師を養成することを教育目標にしている。現在の医学部教育には次の課題が存在している。

  • 1.教育内容が膨大である。
  • 2.教育に使える時間は限られている。
  • 3.教員の数も限られている。
  • 4.良い医師を養成して社会に送り出すという社会的使命がある。

これらの医学部教育における課題解決のためには、e-Learningをなるべくうまく活用して、学生の自学自習を強力にサポートする、という方策が考えられる。e-Learningを活用すれば、人手がかからず、いつでもどこでも学習可能であり、学生は理解できるまで繰り返し学習することができる。多くの医学部では既にe-Learning関連のコンテンツをいくつか利用しているはずである。例えば、医学英語・一般英語の学習コンテンツ、救急医療学習用コンテンツ、医学教科書のデジタルコンテンツ版、オンライン問題集の活用、などが挙げられる。これらの目的別にサーバ群を管理して、学内向けに配信している場合が多い。残る課題として、医学部でのオリジナルな講義、演習及び研修をどのようにデジタル化して学生向けに配信するか、という点が挙げられる。「この目的のためには、Power Rec PLUSを使った講義自動録画による映像コンテンツ作成が最善の方策である。」と自治医科大学・医学部・医学情報学の岸浩一郎助教授は言う。

自治医科大学 医学部医学情報学
岸浩一郎 助教授

問題解決のための最終手段

Power Rec PLUSを使えば、映像と音声で講義内容のすべてを再現することができる。つまり講師パソコン内のすべてのソフトウエアの動きを自動録画することができ、すべての文字やメニューを識別することができる。Power Rec PLUSでは、講義が終わると同時に自動的にXGA解像度のWMVファイルが出来上がっている。そしてこのWMVファイルはWindows PCで簡単に再生閲覧可能である。このXGA解像度であるということの意義は、医学部教育ではたいへんに大きい。医学部では臨床実習に進む前に、共用試験CBT(computer based testing)を受けることになっている。この共用試験CBTの受験端末PCのディスプレー要件がXGA解像度なのである。したがって医学部のコンピュータ演習室の端末PCのディスプレーは多くの場合XGA解像度である。とくに自治医科大学の場合は、コンピュータ演習室のネットワーク管理ソフトを活用して、教師PC画面の全端末PCへの配信を行ない、どこに座っていても同等の画面が見られるように配慮している。したがって教育のすべての過程でXGA解像度が多用される。Power Rec PLUSのようにXGA解像度での講義録画が可能であるということは、医学部での活用条件に適合していることになり、たいへんに好都合である。「従来のPower RecではVGA解像度の講義録画であったために、XGA解像度で行なわれる講義のパソコン画面録画では細かい文字やメニューがつぶれて判読できず、たいへんに不便であった。その点Power Rec PLUSでは、すべてのソフトウエアの文字とメニューが判読でき、利便性ははるかに高くなった。」というのが岸助教授の評価である。

自治医科大学の講義システム概要

幅広い応用性

岸助教授は、「実際にXGA解像度で行なっている医学統計解析ソフトの使用法演習の内容を、従来のVGA解像度とPower Rec PLUSのXGA解像度でそれぞれ録画を行ない、再生して比較をしてみた。その結果、Power Rec PLUSのXGA解像度による録画の方がはるかに優れており、この録画でなければ実際に細かい内容を学習することは不可能であるという結論になった。」と語る。
現在自治医科大学・医学部では、医学統計解析ソフトの使用法演習の録画以外に、生化学におけるバイオ・インフォマティクス(生命情報学)実習内容の録画、動物実習シミュレーションソフトの操作法の録画、学生の研修会用プレゼンテーションの作成などでPower Rec PLUSを活用している。これらの応用目途以外にも、教職員研修内容のコンテンツ作成、電子カルテ操作法のコンテンツ作成、医療技術マニュアルのコンテンツ作成など応用範囲はいくらでも広げることが可能である。こうして作成されたデジタルコンテンツはエンコーダによる編集を介してPower Indexで配信してもよいし、あるいはDVD−Rディスクなどに書き出して個別の自学自習で利用させてもよい。

今後の課題・展望

今後の課題・展望として岸助教授は、「1.XGA解像度での録画はファイルの大容量化を招くので、適切な圧縮技術などを加える必要がある。2.教育用の標準解像度がXGAからSXGAなどへと高解像度化する場合、その動向に追随していく必要がある。3.ハイビジョン・ビデオによる板書講義の録画と転送技術の開発も進んでいるので、競合しつつ棲み分ける方向を探る必要がある」の3点を挙げている。

自治医科大学・医学部
http://www.jichi.ac.jp/新しいウインドウを開きます
大学設立:1972年
業務内容:全国のへき地での医療に従事し、住民の健康の増進、福祉の充実を目指す医師の養成を目的としている。

(この記事は2005年11月現在の情報です)

導入システム :

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